さて、タバコに関しては、日本でも次第に規制が多くなってきているようだ。地方自治体によって規制が異なってはいるが、公共施設や路上での喫煙が禁止されるところが増えている。レストラン、カフェでも禁煙席を設けたり、店内全面禁煙となるところも出てきているし、長距離列車でも禁煙車両が増加しつつある。しかし、たまに筆者が帰国して感じるのは、まだまだ日本にはタバコ文化が残っているということだ。もっとも国がタバコを製造販売しているわけだから、政府からタバコ撲滅政策なんていうものが出るわけがない。街に出れば、タバコの自動販売機は至るところにあるし、オーストラリアと比べれば値段も手ごろだ。タバコ関連商品も多いし、広告も頻繁に見られる。公共の場では必ずどこかでタバコの煙にさらされるし、路上では吸殻が目につく。人が集まり、禁煙のサインがなければ、どこかで煙が立ち上がるといってもいいだろう。

 愛煙家には余計なお世話だが、もしタバコを辞めたい人がいたら、タバコや喫煙者が日本ほど目に入らないオーストラリア内で実行するといい。筆者も成功したように、禁煙するにはいい環境だからだ。そこで、最後に筆者独自の禁煙法を紹介しよう。まず、自分の一番好きなタバコを買う。一本だけ取り出し、タバコの箱をじっくり眺めながらゆっくり深く吸う。吸い終わったら、残りを箱ごと握り潰して、ゴミ箱に投げ込む。これが出来るか出来ないかが、禁煙が可能かどうかにつながるだろう。後はなるべくタバコや灰皿が目に入らない環境に身を置く。3日辛抱すれば、ニコチンが体からかなり抜けているので、楽になるはずだ。頑張れ。

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 

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