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あなたの言いたいこと

Vol.206/2015/03

今号は、5名の男女の方からの投稿を紹介します。

「感謝」

 あの3月11日から4年が経とうとしています。

 東日本大震災で被災された方には、心からご冥福、お見舞い申し上げます。

 時間の経過と共にあの大惨事の記憶が薄れていくことだけは、あってはいけないと思っています。私は、パースであの震災の様子をテレビやインターネットで知りました。多くの方が亡くなり、そして多くの方が悲しみ、苦しみました。また、耐えている人が、今もたくさんいると思います。そう思うと、今の自分はなんて幸せなのかと思います。全てに感謝の気持ちが生まれてきます。

<投稿者>匿名希望 42歳 女性


「ごめん、ゆうこ」

 ワーホリで、オーストラリアに来ました。将来は、ここで家族を作りたいと思っています。

 来たばかりの時の話ですが…。

 仕事を探していましたが、なかなか見つかりませんでした。自分を安売りしたくなかったので、フルタイムの仕事で、このぐらいはもらいたいという目標がありました。人から聞いた話では、そのぐらいは保障されている額だと言っていたので、無理ではないと思っていました。

 ただ、どこへ面接に行っても、首を傾げられていました。日本と比べると、断然多い額でしたが、ここでは当たり前と聞いていました。安く働いて、騙されるのはイヤだったので。

 そんな時、現地のカフェに面接に行き、その時もナメられないように、「日本のカフェで仕事した経験がある」ことと「最低、このぐらいの給料はほしい」と最初に伝えました。そうしたら、その店のおばちゃんマネージャーは「希望の額は払う」と言った後で、質問をしてきました。「好きなTV番組は?好きなオーストアリア人俳優は?スポーツ選手は?オーストラリアの首相の名前は?オーストラリアについて知っていること、教えて?」

 英語だってまともに話せないし、質問だってやっと理解した程度なのに、答えられるわけありませんでした。オーストラリアのことなんて、コアラとカンガルーぐらいしか知らなかったし。そうしたら、そのおばちゃん「私にとって、あなたを雇うメリットは?なければ、ローカルの人を雇う。私の質問に答えられる人にあなたの希望した額のお給料を払う」と言って、面接は5分で終わりました。

 あの面接の時は、めっちゃ腹立ったけど、その後、なんかすっきりした気分になりました。今、誰とも話さないですむ、荷物運びの仕事をしています。僕じゃなくても、誰でもできる仕事です。それでも、目標の給料の半分しかもらえていません。ただ、あの時のあのおばちゃんの質問に答えられた時、ロボットがやるような仕事ではなく、目標の給料がもらえるんだろうなと思っています。そんなことを思いつつ、それなりに日々、楽しく生活しています。

 ゆうこ、元気?いっぱい稼いで帰ります(笑)。帰国したら、結婚しようね!そして、ここに一緒に戻ってこよう!

<投稿者>コウジ 30歳 男性