Japan Australia Information Link Media パースエクスプレス

 

あなたの言いたいこと

Vol.179/2012/12

今回は、パースと日本からの投稿を紹介します。

「『我慢をすれば永住(本誌Vol.177)』を読みました(本誌Vol.178)」の方へ


 こんにちは。「我慢をすれば永住」に対して答えていた男性38歳の方に伝えたいです。

 最後の「お互いがお互いを利用して」って言葉が気になりました。人はお互いが“支えあって”生きていくものだと思ったので。ビザが先で愛が後から付いて来るというのは、「ビザで釣って永住取れるまで2年あるから、その間に何とかしよう」に聞こえます。

彼女は、「永住したかった」「だから、二股」と言いましたよね。あなたが「なぜか理由は分からないけど驚かなかった」と言うのは、自分で感づいていたからなんじゃないですか?彼女は何度も態度に出していた(出てしまった)のに、目をつぶって見ないようにしてしまったんだと思います。本当は彼女の気持ちに気付いてたんじゃないですか?でも、彼女を失いたくないがために自分に都合よく自分を納得させて、過ごしてたんでは??

もうひとりの彼氏から彼女を永住という武器を使って奪うみたいな思いは、捨てて下さい。絶対に幸せになれないです。人は、誰かから奪うものではないです。そんな思いで『籍を入れる』と言う決断はしないで下さいね。彼女のためにもあなたのためにも…。例えビザが切れてしまい、離れ離れになったとしても繋がっている人は繋がってます。離れた時にお互いそれでも「会いたい!ずっと一緒にいたい!」って思ったら、結婚したらどうでしょう。その方が前向きです!

<投稿者>パース在住 女性 38歳


「日本を脱出したい」


 10年以上も前にパースに住んでいたことがあります。暇な時、「パース」で検索したらGoogleのトップページにパースエクスプレスのリンクが張られていて、ちょっと嬉しかったです。日本からこのコーナーは毎月、楽しく読んでいます。

 当時パースにいた頃、お付き合いしていたオーストラリア人の女性がいて、自分は大学生でした。卒業の時期が近づいて、帰国なのか、就職なのか、彼女と別れるのか、それとも一緒に居続けるのか、ということを凄く悩んだことを記憶しています。結果的に日本に帰国し、彼女と別れましたが、今思うと間違った決断で、後悔しています。
 当初は大学を卒業したら、日本に帰る予定でした。しかし、彼女ができ、遠距離恋愛は考えられず、もしパースに居続けるためには自分には学生ビザの延長しか手段がありませんでした。そこで、彼女が「ディファクト・ビザ」申請を提案してくれましたが、なぜかその時、躊躇してしまったのです。その時、彼女に頼る自分が許せず、また彼女に負う自分も好きになれず、その提案を受け入れられなかったのです。なんでそんな意味もない自尊心に縛られていたのか、今思うと腹が立ちます。

 日本で生活していて、パースにいた頃のことをいつも思い出します。不景気から脱却できず、政治も混迷している日本は、今後もますます大変な時代に直面していくことでしょう。その日本で、子育ては、老後は大丈夫なのか、とずっと考えてしまい、もしあの時、彼女とオーストラリアに居続けることを選択していたら、今と全く違った人生になっていたんだろうなと思います。

 実はそんな思いが、昨年の東北での地震、原発問題で一気に自分の中で噴出し、“日本脱出”を真剣に考えるようになりました。10年前のことを後悔し続け、そして今度は日本から逃げようと、都合の良いことしか言っていないように聞こえるかもしれませんが、Vol.177の匿名希望さんのように、今はオーストラリアに居れるビザ取得のためなら、どんな手段を使ってもパースに行きたいと考えています。

<投稿者>日本より 39歳 男性