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あなたの言いたいこと
Vol.174/2012/07

今回は、30歳代の男女からの投稿を紹介します。

「下手に出る人生に疲れました」


 「能ある鷹は爪を隠す」と言うけれど、間違えていると思います。周りと調子よくやるために隠しているだけで、自分の能力を自分で消しているだけだと思います。能力を表に出し、他人に爪で引っ掻いたとしても、本当に能力があれば他人はその爪を才能として評価するはずです。

 自分は、特に初対面の人に自分を隠します。隠して丸くし、人当たり良く演じます。なので、癖もなく、刺のない自分を最初は誰もが受け入れてくれます。でも、印象は極端に薄いのでしょう。当り障りのないように演じているのですから無色無臭無味で、いてもいなくても一向に構わない存在となっているのです。

 しかし、これは非常に悲しいことです。この世に親から生を受けたのに、自分を消しているのですから。産んでくれた親に大変申し訳ない。あなたはあなたで、この世にあなたは、あなたしかいない。なので、自分を消すことは、もうやめようと思います。

 それと、自分をもっと信じてみようとも思います。消さずに爪を使ったとしても、能力があれば必ず対処できるはずです。言いたいことも、言おうと思います。言ったことで、人を傷つけても、もし自分に能力があれば、修復できるはずです。

 最後に、もしもその能力が自分にはなかったとしたら、それはそれまでです。無能を受け入れ、生きていくしかない。それが、自分なのですから。


<投稿者>匿名希望 37歳 男性



「不倫じゃなくて身体の一部」


 昔付き合っていた彼と、今でも会っています。彼は、主人と出会う前に付き合っていた彼です。主人よりも長い間、お互いを知っています。

 年に1回は日本に里帰りをしていますが、その時に彼と日本で会っています。主人はオーストラリア人ですが、主人といっしょに帰国する時は、私が先に日本へ帰って、オーストラリアに戻る時に一緒、または行きが一緒で帰りは別々と、日本での滞在期間が主人とずれるので、そのずれの期間に彼と会っています。

 もう何年もこの関係は続いています。彼への連絡は、帰国間際に1、2回しか取らず、それ以外は全くやり取りはありません。

こんなことを言えば、頭がおかしいのかと思われそうですが、彼との関係は、私にとって世間一般で言われている“不倫”ではないのです。彼は、私の体の一部で、その一部に年に一回会いに行くだけで、もちろん浮気といったものでもありません。昔、彼のことを兄のような存在と思ったこともありました。でも、体を重ねているわけですから、兄ではありません。

 そう言うと、「主人は?」と聞かれそうですが、主人は主人で、私の結婚相手で、また違った存在なのです。上手く言えませんが、主人とは車の両輪みたいな関係でしょうか…。主人がいないと前に進めないのです。いなければ、その場で止まってしまい、何もできなくなってしまいます。タイヤの大きさも真っ直ぐ前に進むために同じサイズなんです。方向も同じ方を向いています。

これも聞かれそうなのでお答えしておきますが、今の私には、どちらか1人を選ぶことはできないし、必要ないと思っています。体の一部を むしり取って血を流す必要もなければ、片輪になって途方に暮れても意味がありませんので。

 実はこの関係、主人は知っています。でも、「体の一部なの」と説明したら「手を1本もぎ取って、残りの1本で生きていく人生は辛いことだ」と言って、分かってくれています。これからもこの関係は続けていくつもりですし、こんな関係があるんだ、ということを知ってもらえればと思ってメールをしました。


<投稿者>匿名希望 36歳 女性