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ご無沙汰しております。ブログのような感覚でこのページを利用していない筆者(自分)は、やはり時代に取り残されているのでしょうか…。

豪人化?(その1)

昨年の暮れ、一時帰国致しました(あれ?年明け早々にアップする予定が、もう6ヶ月も過ぎている…)。そこで、あることを目に。誰もいないところで会釈している人を見たのです。場所はデパートの中。老舗で、そこそこのデパートです。ある店員が休憩か、もしくはその日の勤務が終了したのか、従業員専用の通用門に差し掛かった時でした。くるっと振り向き、ふかぶかと会釈したのです。おっと、誰に?といった感じです。周りには、だぁ〜れもいませんでした。

さて、あの会釈は何だったのか、とよくよく考えてみたものの、結局答えは見付からず、"?"は頭に乗っかったままです。「待てよ…、あっ、そうか!あの店員にとっては、高校球児の球場=神聖な場所と同じように、仕事場への感謝の意を込めた会釈だったのか」と強引かとも思える解釈には、やはり無理がアリアリ。さて、困った。あの会釈は、なんだったのか?

分ります、「お客様は神様」なのは。でも、その『会釈をしなさい』は、どなたからの指示なんでしょうか?その指示を出している人は、なぜ会釈をしなければならないのか、という理由をちゃんと説明できるのか?あの会釈で"社員教育がされている"といった理由から、集客に直結するのでしょうか?ホント、疑問です。まさか、自発的な会釈だったわけないし…。ちなみに、あの会釈、もったいなくて、走って頂戴したいくらいでした。

日本の伝統が生み出した奥ゆかしさや情緒、その感情から起こる所作はどれも大好きです。私も日本人ですから。でも、あの会釈は本当に必要なのでしょうか?この私の感覚、ずれているのか…。えっ、豪人化?

パースエクスプレス編集長
今城 康雄
2010年6月1日