ドロップアウトの達人 Vol. 66 |
あまり新年早々理屈っぽいことを書こうとは思いませんが、もう少し付き合ってください。
それはクリスマスというイメージが、キャンドルライトやクリスマスツリーのデコレーションに代表されるクリスマスイブからクリスマス当日までの夜型であるのに対して、お正月は三が日を中心にした初詣、お雑煮、カルタや凧揚げ、羽根突き(そんなものやってる奴なんてもういないけど)など、昼型の催し物だからなのかもしれません。 必然、夜型の催し物には、好きな人と共に祈り、共に過ごしたいという気持ちが強く出てきますし、そのことはなにも一晩中裸で過ごすような恋人同士の話ばかりではなく、最愛の家族、あるいは親しい友達と過ごしたいという、個ではない複数の人間の単位の上に成り立ちやすい催し物である気がするのです。そのため、失恋したばかりの人や、家族や親しい人が周りにいない人達にとっては、クリスマスの間のやりくりほど切ないものはないはずなのです。 一方のお正月はどうでしょう。 津波の被害が話題に上っています。12万人亡くなったらしい、このままでいくと20万人はくだらないだろう(1月6日現在)、など相変わらず安全な場所にいる我々は言いたい放題です。シドニーでは年末の花火大会は、アフガニスタンやイラクを爆撃していた昨年や一昨年と同じように盛大に行なわれました。
我々は今、そういった歴史の中で、今度は負け組ではなく勝ち組の側から世界を眺めることができています。「沖縄戦?原爆?アフガニスタン?イラク?津波?関係ねえよ」そうやって生きても一日、そうやって生きなくても一日なのです。
その辺のことをよーく考えて、今年もちゃんと勉強するんだよ、 ということで、また来月。 |
回答ZORRO |
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