|
其の7 ジェラシーがメラメラなのだ。ここのところ長男の恵蘭(3歳)の話ばかりだったので、今日は次男の利阿武(9ヶ月)について書こうと思うのだが、一般的に次男というのはどうも損だという話を実に多くの人から聞く。典型的な例を挙げれば「写真が少ない」。別に差別してる訳じゃないんだけど、やっぱりウチも利阿武1人で写った写真も少ないし(というか、利阿武の写真を撮ろうとすると、恵蘭が勝手にフレームの中に満面の笑みを浮かべて割り込んでくるだけなんだけどね)、そもそも写真の枚数自体少ない。単に忙しくて手が回らないだけなんだが、俺様の父親は母親に「これじゃ、リーアムがかわいそうだ。もっとリーアムをかわいがってやれないのか」と言っていたそうだ。ちゃんとかわいがってるわい! なぜ長男が大切かというと、ご存知のとおり現代でも日本は父系家族で、武士の時代からつい最近まで家を代々長男が継いできた歴史がある。別に今は殿様から代々の禄や身分を貰っている訳じゃないから直接一族の存亡には関係ないけどさ。しかし、今でもソコにこだわっている家にとって、長男はただの子供ではなくて「次期当主」なのである。 話を戻すが、そんな感じで今のところ利阿武はまだ赤ちゃんだから、現在はやっぱり長男の恵蘭がどちらかというと優勢だ。しかし、そんな恵蘭も時にはジェラシーの炎をメラメラと燃やすのである。俺とカミさんで「おっ、リーアムちゃんが笑ってお話しながら手振ってるよ。かわいいねえ。」とかいって抱っこでもしようもんなら、「へへへ」とか愛想振りまきながらあっという間に割り込んでくる(なんか食べてる時以外な)。しかも、利阿武が恵蘭のおもちゃに触ったもんなら「リーアム!ノォーッ!」と大声で叫んで利阿武の頭を押さえつけるわ、その癖に利阿武が貰ったおもちゃは平気で取り上げるわ、それで最後はいつも俺様に怒られて泣くのがオチなんだから、少しはお前も学習しろよ!ま、それでもかわいい弟だけあって(というか単なるオモチャなのかもしれないが)、一生懸命笑わせて機嫌をとったり、泣いていたら頭をなでてあげたり、抱っこしてみたりと、仲良くやっているようだ。同時に利阿武もかなり精神的に鍛えられているようだが(笑)。 子供が親の愛情を独り占めにしたいのは、ある程度の歳までは当然のことなんだが、その方法は興味深い。典型的な例として殆どの長男は親の注意を引きたい時、自分の優位性を占めすことによって自分がいかに重要な存在であるかを確認する。だから英語だったら突然「Mum, I love you.」と言ってみたりする(これは当然「Thank you! I love you, too」という返事を100パーセント期待している)。 で、次男はというといかに親の注意を引くかということに心血を注ぐ。例えば物を投げたり、音を立てたり、時には駄々をこねてみたり。これは年齢の関係もあるかもしれないが、とにかく幼い方は幼いなりに、自分より優れた相手よりどうやって優位に立つかというのを本能で知っているのかもしれない。 とにかく、だからといってどちらが優れているって訳でもないんだろうけどね。どちらも特別扱いはしないように、というよりは「どっちも特別扱い」で育ててあげたいもんだ。もちろん、過保護ではなくて、良い部分を伸ばしてやりたいという意味で。 しまった!今月も利阿武のことがあまり書けなかったではないか!じゃ手短に。最近の利阿武はちょっと目を離すと得体の知れないものをモグモグやっているのでコワイです。俺が寝転んでいると、いつの間にか頭の上にやってきて、俺様の顔に「アブー」という掛け声と同時に噛み付きます。かわいいんですが、後で顔に残る大量のよだれはちょっと・・・。 |
|