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シリーズ連載第2弾 「父親な俺様」

 

其の6 なぞなぞなーんだ。


長男の恵蘭(ケイラン)は、もうすぐ3歳を迎えるのだ。ホント、時が経つのが早すぎる。ちょっと前までハイハイできなくて床をゴロゴロ転がってたのが遠い昔のようだな。子供の成長もうれしいけど実に複雑な気分なのだ。大体、次男の利阿武(リーアム)だって、この前産まれたばっかりじゃん!と思っていたら既に7ヶ月が過ぎ、もうソファーテーブルにつかまって1人で立ち上がれるのだ。ああ、何ということだ。

そういや昔は「2歳になると手がかかるぞー。大変だぞー」と、よく脅されたし、確かにその通り大変だったが、それ以上に益々かわいさが加速してゆくようで(ああ、俺って親バカだなぁ…)。高速で運転中に恵蘭が泣き叫びながら俺の顔面にしがみついて、危うく2人であの世に行きそうになったことなどはすっかり忘れてしまうくらい、我が子の成長ぶりはうれしい。特にうれしいのは、やっぱり会話ができるということだな。しかも、ただ何かを要求することだけじゃなくて、世間話をしたり、一緒に歌を歌ったり、冗談を言ったりすることができるようになっているのがうれしい驚きだ。

最近、俺様と恵蘭の中では「なぞなぞ」がブーム。最初はできるかどうかわからなかったが、やさしい問題から始めたらスグにできるようになった。といっても、この年齢じゃ限界があるので、動物とかよく知ってるもので絵や写真などがあるものから始めるのがいいかな。例えば「白と黒の動物で、目の周りが黒くて…」と聞くと、本のパンダの写真を一瞬見て確認してからスグに「パンダ!」と元気よく答えが返ってくる。面白かったのは、わからなかった問題の正解を教えてあげた時の恵蘭のリアクションだ。この子は正解を聞いて喜ぶのだ。「あしが四本で首が長くてケイランちゃんがお尻で座るものなーんだ?」「うーん…キリンさん?」「よいしょって座るんだよ」「うーん…ちょんまげ?」「ちがいますっ(何でそこでちょんまげなんだよオイ!)」「うーんと…ナニ?」「答えはね、イスだよ」「…(しばし考える)…わー!スゴイスゴイ!!」と、こんな調子。つまり、まずちゃーんと問題から導かれる解答の条件が理論的に合致しているかどうかを確認し、その全ての過程がスムースであれば満足の度合いが深い、またその一連の仮定から結論までの過程を新しい知識として一気に吸収しているのだ。

じゃ、今度は恵蘭からの出題。「はこ…くろで、えーと、こうやってこうやってこうやって…なーんだ?」わはは。難問だろ?(ちなみに正解は「テレビ」)そして、さらに恵蘭の難問は続々と出題される。

問:「ウサギ、ちっちゃいうんち、ぴっ、ぴっ、なーんだ?」 (ウサギみたいにちっちゃいウンチするものなーんだ)
答:ウサギ ってそのまんまじゃねーか!!

問:「はこのうえ、ふたがあって….なんだ?」
答:おべんとうばこ わはは!気持ちはわかるが...ふつうの箱じゃねえか!

ま、こういった感じで質問はまだまだおぼつかないが、何となく「想像力」というものが付いてきたおかげで色々な遊びができるようになっているという訳だ。この想像力ってのは大切で、それ以外にも目標を達成しようとしたり、逆に問題点を発見しようとする時や、人と良い人間関係を作ろうとした時、危機管理の時などなど、人生の中で非常に重要な役割を果たすのだ。

忙しい時には子供に付き合うのもめんどうくさいが、なぞなぞも将来の大事なトレーニングだと思って付き合って上げて欲しいものだ。今月はこれにて。御免。



★季節の変わり目は赤ちゃんも風邪を引きやすいですが、あまりにも鼻水で呼吸が苦しそうな場合(特に呼吸が浅くて早い場合)は、風邪の症状そのものよりも呼吸困難により酸素の供給が欠乏する恐れがあるので、念の為、スグに病院で調べてもらって下さい。