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最終回 終わりだ、このヤロー 実は俺様の自慢の一つは、人生で今までたった3本しか白髪が 無かったことである。周りの友人の髪が薄くなったり、白くなったりしている中、俺の髪はちゃんと健在しているのだ。それがさ、こないだヒゲ剃っててふと気が付いたら、俺のアゴが白黒の斑模様なんだよ!そう、俺様は知らず知らずのウチに頭より先にヒゲと鼻毛の白髪が爆発的に増えていたのだ。やっぱ2人目が生まれてからずっと忙しかったからなあ、父親ってつくづく大変なのね。
誰も別にそう思っていないとは思うが、俺は決して最高の父親ではない。こないだも間違って恵蘭の指ドアにはさんで潰すところだったし(生爪はがれただけで済みました。ギリギリセーフかな)利阿武を背中に背負って庭いじりしてたら、知らない間にその辺の有毒っぽい木の葉を片っ端からむしゃむしゃ食べてたし(速攻で友人の医者に電話しました。マジ焦りました)。
ある有名な剣豪は、剣の修行を例えて「行く道は違えども、見上げる空は一つ」と言った。つまり流派や修練の方法は違っても、誰もが目指している剣の修行を通じてたどり着けるかもしれない人間としての高みは同じであるということなのだが、それって子育ても同じじゃなかろうか。親は皆違った環境で、それぞれ違ったやり方で子供達と一緒に人生を歩んでゆく。しかし、結局は親が子供に望んでいるのは、人として恥ずかしいことのない、愛を持った立派な人間になってほしいということではないだろうか。少しぐらい勉強なんてできなくてもいい。運動が苦手だっていい。声無き者の声を聞き、弱き者の涙を恐れる、心の強い人間になって欲しい。少々大げさだが、子供達にはすばらしい人類の未来を作り上げてほしい。 えー、暇な読者の皆さんにお楽しみ頂いたかどうかは知らないが、とにかくこれで俺様の足掛け三年の駄文による連載はおしまいだ(リストラの為)。本当に読者の皆様、最後まで誠に…、なんて挨拶はちっとも俺様らしくないので、とりあえず意味は無いがせめて最後に威勢良くシメるぞ。また俺様の叫びが読みたければ、編集部にメールの一つもよこせ。文句があったら全部編集長に言え!終わりだ、このヤロー!
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