Vol.209/2015/06
水泳日本代表の平井康翔選手による連載第2回目の今号では、自身の生活、デュアル・ライフにて欠かせなくなった「コーヒー」についてお送りいたします。“世界の頂点”を目指すトップアスリート、筆者平井選手のオーストラリアでの日常が垣間見れます。
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「オーストラリアでのコーヒーと僕」
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オーストラリアに来て、僕のライフスタイルに1番変化をもたらしたことは毎日コーヒーを飲むようになったことです。では、どうして今、コーヒーが生活の中でなくてはならない存在になったのかを、今回のテーマにして書きます。
先日、僕が毎日チェックしているサイト『東洋経済オンライン』でこんな記事がありました。「スタバは“コーヒー先進国”では流行らない。なぜ、オーストラリアでは失敗したのか。オーストラリアでスターバックスがシドニーに1号店をオープンさせたのは2000年7月で、その後、メルボルンやゴールドコーストなどにも85店舗展開したものの、8年間で1億4,300万ドルもの赤字をだし、2008年には61店舗を閉鎖。残りの24店舗は2014年、スターバックスの名を残したまま、オーストラリアのセブンイレブンを運営する会社、Withers Groupへ売却。事実上の撤退を余儀なくされた」と書かれていました。
さて、オーストラリアでのコーヒーの歴史は、1950年代半ばまで遡るようです。第2次世界大戦後、労働力不足を補うため、主にヨーロッパから多くの移民を受け入れ、その移民の中でもイタリア人移民が持ち込んだコーヒー文化が、それまで紅茶中心だったオーストラリアにエスプレッソ・コーヒーを飲む習慣を根付かせたそうです。
前出の記事に「オーストラリアのコーヒー市場で特徴的なのは、客が(チェーン店ではなく)個人経営のカフェを好むところ」とも書かれていました。僕にもお気に入りのカフェが4、5件あります。どれも個人営業のお店で、インディペンデントのコンセプトやバリスタのクールさがあり、かつコーヒーもとても美味しいです。
僕が毎日飲むのは、フラットホワイトというきめ細やかに泡立てたスチームミルクがエスプレッソによく混ざり合ったコーヒーです。日本では馴染みのないものです。僕が今、所属しているチームの皆は、ほぼ毎朝、朝練が終わるとプロテインを飲むのではなく、お気に入りカフェに向かい、このフラットホワイトを飲みます。チームメイトのジョージ(George O'Brien)とニック(Nick Sterkenburg)は特にコーヒーに詳しく、ゴールドコースト内で美味しいフラットホワイトが飲めるカフェを常に探し、僕らに教えてくれます。
7月にロシアで行なわれる世界選手権の10位以内(オリンピック出場権獲得)に向けてトレーニングの日々が続いていますが、フラットホワイトを飲む生活も続き、気付けば僕のライフスタイルに欠かせない存在になっています。美味しいコーヒーを飲むと幸せだなあという気持ちになるのは、どうしてでしょうか。
今はコーヒー豆やコーヒーの煎れ方に興味をもち、バリスタも挑戦してみたいと思っています。よくチームメイトと話をしますが、いつかオーストラリア式の美味しいコーヒーが飲めるインディペンデントのカフェを東京でオープンさせたいね、と。日本に戻り、美味しいフラットホワイトが飲めるお店がないのは悩みです。読者の皆さんは、お気に入りのカフェはありますか?ぜひ、教えて下さい。僕もゴールドコーストのお気に入りのカフェを皆さんに教えますので! |
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お気に入りカフェ、その1
「Alfred's Apartment
(www.alfredsapartment.com)」
ハンバーガーやブリトーも美味しい。 |
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お気に入りカフェ、その2
「Percys Corner
(www.percyscorner.com.au)」
最低週2回は通うお店。ただただフラットホワイトが美味しい。 |
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お気に入りカフェ、その3
「Grind House Coffee
(www.percyscorner.com.au)」
土曜日の朝、不定期でプール近くの駐車場に現れる移動式タイプ。 |
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ニュージーランド代表のトロイ(Troy Balvert)と僕。毎朝、朝練後の光景。 |
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僕らのチームのコーヒー名人、 世界水泳オーストラリア代表の ジョージ(左)、とニック(右)。 |
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