Vol.208/2015/05
本誌パースエクスプレスでも以前紹介した(Vol.193、Vol.205)、水泳日本代表の平井康翔選手。選手活動の拠点をオーストラリアに置き、2016年のブラジル・リオデジャネイロ・オリンピックでメダル獲得への道のりを、今月号から新連載として紹介します。
「パースエクスプレスの読者の皆様へ」 |
はじめまして。オープンウォーター・スイマー(以下OWS)の平井康翔です。この度は縁あって、こうして本誌パースエクスプレスの誌面でコラムを書くことになりました。 OWSとは、海や湖、川をフィールドに行われる水泳の長距離競技で、2008年の北京オリンピックからオリンピック正式種目に採用されました。オリンピックには、世界でたった25人しか出場できないというとても狭き門となっています。なので、日本で1番になればオリンピックに出場できるわけではなく、世界中のスイマー達が25枠を争います。選考方法としては、オリンピック前年に開催される世界選手権で上位10名に出場権が与えられ、残りの15枠をオリンピック2ヶ月前に開催される最終選考会で争います。僕は、前回この最終選考会で6位に入り、日本人で初めて、この競技のオリンピック出場権を獲得し、ロンドン・オリンピックに出場して、15位という成績をおさめました。 |