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パースエクスプレスVol.207 2015年4月号

●「大好きなパースでマッサージの仕事を続けたい」
石井 美里さんのある日

日本でスポーツマッサージ・セラピストとして働いていた。朝早くから夜遅くまでの勤務だけに身体を酷使する時もあり、仕事に気が入らないことも。お客さんとの信頼関係も大切な要素となるマッサージの仕事で、機械的に作業をこなす自分に疑問を感じていた。そんな時、クルーズ船に乗り込んでのマッサージの仕事を会社から命じられ、3週間ほど陸を離れた。その時に一緒に仕事をした英語圏のクルーたちの影響もあり、英語学習への執着心が芽生える。帰国後、心機一転会社を辞め、オーストラリアに来た。現在では、日本での多忙なスケジュールだったペースを弱め、マッサージそのものにも向き合いながらパースでマッサージ・セラピストとして働く石井美里さんの1日を紹介します。
石井 美里さん
石井 美里さん
(いしい みさと)
25歳

好きなものを食べて、運動する
6:30am
「好きなものを食べて、運動する。そうすることで、健康が維持でき、また良い仕事もできると思っています」と話す石井さん
“スタンドアップボード”でエクササイズ
8:15am
日本で始めた“スタンドアップボード”でエクササイズ。

勤め先のマッサージ店には電車で通勤
10:45 am
一旦帰宅して、勤め先のマッサージ店には電車で通勤。
仕事開始
0:00pm
仕事開始。セラピストになったきっかけは、家族みんながスポーツをやり、自分もスポーツをしていたということもあって、スポーツに携われる仕事、そして手に職が付くこともあって、この世界に入った。


「全神経を集中させて施術しています」と話す石井さん 「全神経を集中させて施術しています」と話す石井さん
「マッサージは人の身体に触れるので、身体についての知識も必要です。お客さんの体調は当然、日によって異なるので、2回目以降のお客さんでも毎回緊張しながら、全神経を集中させて施術しています」と話す石井さん。

フィジカルな仕事と思われがちですが、頭も同時に使います
「マッサージ中の会話で、お客さんのバックグランドを知り、なぜマッサージが必要で、どのようにマッサージを進めるのか判断していきます。フィジカルな仕事と思われがちですが、頭も同時に使います」
夕食後は、シェアオーナーと団欒
9:00 pm
夕食後は、シェアオーナーと団欒。日豪の経済といった難しい話題になることもしばしばだが、休日はそのシェアオーナーと一緒にパース観光にも出かけたりと、パースの魅力を存分に感じている。

スペイン語も平行して勉強 10:00 pm
オーストラリアに来てずっと英語環境に身を置き、英語習得に励む石井さんだが「言葉は道具に過ぎないので、将来は母国語以外の言葉を使ってもっと何かを学びたい」と興味をのぞかせ、現在はスペイン語も平行して勉強する。そして、音楽と踊りが大好きなので、週一回、サルサダンスも習い始めた。語学学習や習い事と両立させながら「プライドをもって仕事をしています。日本とここでは、お客さんも日本人とオーストラリア人といった違いがあるので、学ぶことがたくさんあります。将来は、大好きなパースでマッサージの仕事を続けていきたいです」と話す石井さんの1日でした。