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パースエクスプレスVol.202 2014年11月号

●「食べ物との一期一会の出会いを大切にしたい」中道 裕美さんのある日

「その国の人たちはどんな食べ物を食べて、その国で育ってきているのか」を知りたいと話す中道さん。子どもの頃から家を見るのが好きで、高校ではインテリアを学んだ。そして卒業後、直ぐに建築を見るためヨーロッパ諸国を単身で回る。ただ、旅行中に平行して衣食住の“食”にも興味を持つ。旅行は約2年間に及び、42カ国を周るも、興味は住から“食”へと変わった。日本帰国後、行きの残した世界に戻ることを前提に専門学校を経て看護師となり、28歳の時に『郷土料理の食べ歩き』の旅を再開した。現在、72ヶ国を周り、世界各地の郷土料理との出会いを楽しむ中道さんの1日を紹介します。
中道 裕美さん
中道 裕美さん
(なかみち ひろみ)
31歳

「郷土料理食べ歩きの旅」

『食べ歩き』の旅は、1日7食になることも
『食べ歩き』の旅は、1日7食になることも。「自分は大食いではありません。食べ過ぎたら太りますので。ただ、未知の味に出会いたい、悔いの残らないように食べたい、その思いだけですね」
メモやイラストが詰まったノートは9冊にも及ぶ
レストランでは、その国の言葉で書かれたメニューを書き写し、キッチンまで入れてもらい、作り方まで聞くこともある。「五感を使って食べますが、味や形は忘れるので、必ず証のようなものは残しています」びっしりとメモやイラストが詰まったノートは9冊にも及ぶ。写真も必ず撮る。

ペルー、メキシコ、インドの郷土料理が印象的だった ペルー、メキシコ、インドの郷土料理が印象的だった ペルー、メキシコ、インドの郷土料理が印象的だった
ヨーロッパ、北アメリカ、中南米、東南アジアなどの72カ国を周り、中でもペルー、メキシコ、インドの郷土料理が印象的だったと話す中道さん。

ケーキで一番好きなのは、チーズケーキ ケーキで一番好きなのは、チーズケーキ ケーキで一番好きなのは、チーズケーキ
最初の旅から日本帰国後、時間のある時は日本でも『食べ歩き』は続いた。ケーキで一番好きなのは、チーズケーキ。見た目の素朴さと違い、味わいの深さに興味をもち、日本では2日で40個を食べたことも。パースでは、今のところ10個ほどのチーズケーキに出会っている。


「中道さんの1日」

挙式後のフォトツアー
8:00am
朝食は、時間が合えばルームメートやシェアメートと一緒に。
地元の肉屋での清掃や併設する小売店で販売される料理の調理補助 地元の肉屋での清掃や併設する小売店で販売される料理の調理補助
地元の肉屋での清掃や併設する小売店で販売される料理の調理補助 10:00am
仕事は、地元の肉屋での清掃や併設する小売店で販売される料理の調理補助をこなす。「食に関係する仕事に就きたかったので今は日々、充実しています。体力勝負の仕事でもありますが」と話す中道さん。

自国の郷土料理を作って持ち寄るパーティ 自国の郷土料理を作って持ち寄るパーティ
6:00pm
主催者の一人として、自国の郷土料理を作って持ち寄るパーティを開いている中道さん。72カ国の旅では、数え切れない世界の郷土料理と出会ってきたが、あえて美味しさの順位をつけるなら「日本食だと思います。私の旅は、その日本食が世界で一番を確認する旅かもしれませんね」と話す。『郷土料理の食べ歩き』の旅は、まだまだ続く。「これから2、3年は続けるつもりです。アフリカ、アラブの国、そして中央アジアへ行く予定です」と話す中道さんの1日でした。