パースエクスプレスVol.107 2006年12月号

「世代を超えた『共同幻想』から」

  ビルマ(ミャンマー)に入って、早くも3週間が過ぎようとしている。首都ラングーン(ヤンゴン)の常宿に戻り、これまでと同じように、現地の人びとの暮らしや日常生活を撮り続けている。 ビルマは大まかに分けると、1年を3つの季節に区切ることができる。雨期(5月中旬〜10月中旬)、乾期(10月中旬〜2月中旬)、暑期(2月中旬〜5月中旬)である。12月の今は、一番過ごしやすい季節で、観光客が最も多くなる時期である。今年は特に、ヨーロッパからの訪問者を多く見かけるような気がする。ちなみに、旅行者のガイドブックの聖典といえば、日本語なら『地球の歩き方(「迷い方」という人もいるが)』、英語なら “Lonely Planet”であろう。 前者はさておき、後者のミャンマー(ビルマ)版では、冒頭の非常に興味深い一章から旅行案内が始まっている。ビルマを訪れることに関して、“Should You Go?”と書いているのだ。


  ビルマは現在、軍事独裁政権国家であるため、主に欧米諸国から経済制裁を受けている。さらにタンシュエ上級議長を頂く軍部は、1990年の総選挙の結果を認めず政権に居座っている。さらに非暴力活動においてノーベル平和賞を受賞したアウンサン・スーチー氏を3度目の自宅軟禁下に置いている。スーチー氏はこれで、過去19年の間に、10年以上も拘束されている状態になっている。 さて、その“Should You Go?”とはどういうことなのか。
 

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