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パースエクスプレスVol.210 2015年7月号

≫ 在パース日本国総領事 好井 正信氏 着任

≫ 2015年FIFA女子ワールドカップ・カナダ大会


 社 会
 

在パース日本国総領事
好井 正信氏 着任


好井 正信氏

4月23日にパースに来られ、在パース日本国総領事館第23代総領事に着任された好井正信氏にお話を伺いました。

インタビュー日:6月25日 取材協力:在パース日本国総領事館

—パースの最初の印象をお聞かせください。
 パース赴任前、同僚やこれまでの外国の勤務時代から知り合いでした企業関係者の方々に挨拶をしましたが、「素晴らしいところに行かれますね。羨ましいです」、「実は、昔パースで勤務したことがありましたが、良い思い出ばかりです」とおっしゃって頂きました。これまでも諸外国に赴任をしましたが、多くの方から口をそろえて「良いところに行きますね」と言われたのは初めての経験でした。  着任後、約2ヶ月を過ぎて感じたことは、自然の中に整った街並みがあり、生活環境も良く、住みやすいところといった印象です。また、お会いした西豪州の多くの方が観光や仕事で日本を訪れたことがあると親しみを込めて話をして頂き、これほど多くの方から日本を訪問したことがあるということを伺ったのも初めてでした。

—今までのお仕事で印象に残ったことはございますか。
 まず、在ルーマニア日本国大使館で3回勤務しましたが、社会主義時代のルーマニアと改革後のルーマニアを経験し、自由と民主主義は大切だと実感しました。その後、イギリスのスコットランド、アメリカのアトランタでも仕事をしましたが、2010年からカリブ海に浮かぶ島国、トリニダード・トバゴの日本国大使館でも勤務しました。トリニダード・トバゴは小さな島国で、パースとは生活環境がずいぶん違っていますが、天然ガスや石油などの資源を有し、観光業も盛んな国で、その点ではパースと似ていると感じております。

—在任中の抱負をお聞かせ下さい。
 日本とオーストラリアの経済関係は、非常に深いものがあります。例えば、日本の鉄鉱石輸入元の約6割がオーストラリアからですし、統計では2014年の日本のLNG輸入元として国別でオーストラリアがトップとなっています。
  また、オーストラリアでは、初等・中等教育で日本語教育を取り入れていますが、そのような国は少ないのではないでしょうか。他の国でも日本語・日本文化に熱心な大学はありますが、義務教育レベルの多くの公立学校で日本語を教えているのは、今まで私が赴任した国ではありませんでした。豪州人の日本への関心の高さが伺えます。
  このように両国間において、経済や教育面での密接なつながりは、先人が築き上げた礎とも言えます。そういった良い関係の更なる基盤や土台作りのお手伝いができればと思っております。加えて、正しい日本を知ってもらうためにも情報発進力の強化を行なうことで、両国間のつながりをより強くできればとも考えております。

—本誌読者へ一言、お願い致します。
 当地で“楽しく生活をする”ためには、日本と西豪州との良い関係を発展させていくことが重要になると思います。また、生活をしていく上で、“安心”と“安全”が一番大切なことですが、それを確保して、守るためにはどうするべきかを皆さんとも一緒に考えていきたいと思います。そして、皆さんがお持ちの情報は総領事館にとっても、とても大切なものとなります。何かございましたら是非、総領事館に相談して頂き、総領事館を活用して頂ければと思います。ご相談内容の全てに対応できるわけではありませんが、一緒に考えていければと思います。

好井正信総領事

好井 正信(よしいまさのぶ)総領事 略歴

  • 1999 年12月 在ルーマニア日本国大使館 一等書記官
  • 2004 年8 月 領事局外国人課首席事務官
  • 2006 年2 月 在アトランタ日本国総領事館首席領事
  • 2010 年12月 在トリニダード・トバゴ日本国大使館参事官
  • 2013 年3 月 外務省大臣官房総務課地方連携推進室長


  • 在パース日本国総領事館公邸にて、7月9日に好井総領事の着任式が行なわれました。

    好井正信総領事
    着任式では、来賓のスピーチを行なったKim Hames西豪州副首相・保健・観光大臣(写真中央)と、Roger Cook西豪州労働党副党首(写真右)。




     社 会
     

    2015年FIFA女子ワールドカップ・カナダ大会

    2大会連続決勝進出も「なでしこ」連覇夢散

    7月5日(現地)、FIFA女子ワールドカップ・カナダ大会の決勝が行なわれ、 サッカー日本女子代表(FIFAランク4位)「なでしこジャパン」の連覇はならなかった。


     4年前の2011年ドイツ大会では、延長後のPK合戦で優勝を果たした「なでしこ」は、ドイツ大会と同じ対戦相手のアメリカ(FIAFランク2位)に2−5で敗れた。「なでしこ」は開始16分で立て続けに4失点を喫し、前半27分にFW大儀見優季のゴールと後半のオウンゴールで2点を返すも、5万3,341人の観客の前でミラクルを起こすことはできなかった。
     この大会、全て1点差による勝利で勝ち上がり、準々決勝までの7得点が全て異なる選手による全員サッカーを見せていた「なでしこ」。準々決勝では、快進撃で3大会連続のベスト8を果たしたオーストラリア「Matildas」を相手に終了間際の得点で勝ち上がるなど、前王者としての勝利の方程式を使い、決勝戦まで駒を進めていた。しかし、頂上決選では追われる立場ゆえの挑戦者になりきれなかったのか、完敗に終わった。
     アメリカは、ワールドカップ最多の3度目の優勝を果たし、3位決定戦では、準決勝で「なでしこジャパン」に敗れたイングランド(FIFAランク6位)が、ドイツ(FIFAランク1位)に1−0で勝利した。



    ページはpdfにて表示されます

    日本とオーストラリアの
    グループ・ステージと
    決勝トーナメントの試合結果


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