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パースエクスプレスVol.163 2011年8月号

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 社会
  JETプログラムで日本へ
7月15日、在パース日本国総領事公邸にて、今年で25年目となる「語学指導等を行う外国青年招致事業(The Japan Exchange and Teaching Programme/略称:JETプログラム)」に参加する、今年度西オーストラリア(WA)州から14名への歓送レセプションが行われた。
ウィリアム・マーミオン氏、石川総領事、エリック・リッパー氏と、JETプログラム参加者の皆さん
最前列中央左からウィリアム・マーミオン氏、石川総領事、エリック・リッパー氏と、JETプログラム参加者の皆さん。

石川達雄在パース日本国総総領事ウィリアム・マーミオンWA州政府環境水資源省大臣エリック・リッパーWA州労働党党首
カーミル・スピハルスキさルーク・イートンさんサリー・ウォルズさん
(上段左)激励のスピーチを行う、石川達雄在パース日本国総総領事。
(上段中央)はなむけの言葉を贈る、州首相代理のウィリアム・マーミオンWA州政府環境水資源省大臣。
(上段右)はなむけの言葉を贈る、エリック・リッパーWA州労働党党首。
(下段左)今回、WA州からのJETプログラム参加者を代表してスピーチをするカーミル・スピハルスキさん。福岡県へ配属される。
(下段中央)はなむけの言葉を贈る、JETプログラム卒業生有志で構成される親睦団体「JET Alumni Association of WA」のルーク・イートンさん。
(下段左)国際交流員として岐阜県へ配属されるサリー・ウォルズさん。
レセプションでは、最初に石川達雄在パース日本国総領事から「今回、3月に起きた東日本大震災の被災地に派遣される参加者はおられませんが、この状況下での参加を希望してくれた皆さんに感謝します」と述べ、また「オーストラリアのことも紹介しつつ、日本での生活にて多くの機会から様々なことを経験するでしょう」との激励の言葉が贈られた。その後、州首相代理のウィリアム・マーミオンWA州政府環境水資源省大臣や、エリック・リッパーWA州労働党党首、JETプログラム卒業生有志で構成される親睦団体『JET Alumni Association of WA』のルーク・イートンさんからもはなむけの言葉が贈られた。また、今回のJETプログラム参加者を代表して、カーミル・スピハルスキさんがスピーチで意気込みを語り、日本での生活に期待を膨らませていることを伺わせた。

本年度のWA州からの参加者は、2名が地方公共団体で国際交流活動に従事する国際交流員(CIR:Coordinator for International Relations)として福岡県と岐阜県に、その他の12名が小学校や中学校、高等学校などで語学指導に従事する外国語指導助手(ALT:Assistant Language Teacher)として、高知県、兵庫県、大阪府、秋田県、鹿児島、埼玉県に配属される。


国際交流員として岐阜県へ配属されるサリー・ウォルズさん。2005年に外国語指導助手として、またその後、ワーキングホリデーで日本を訪れ、今回が3度目となるサリーさんは、「日本語を上達させることはもちろん、国際的な交流の機会を増やし、人との出会いを楽しみながらたくさん日本人の友だちも作りたいです。そして、異文化を感じ、その異文化の習慣に身を置くことにもどんどんチャレンジしていきたいですね。前回の滞在でも体験したスノーボードを、またしたいですね」と抱負を語ってくれた。

【JETプログラム】 1987年より始められ、外国語教育の充実と地域レベルでの国際交流を図ることを目的として、地方公共団体が総務省、外務省、文部科学省、そして財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下に実施している。昨年度は、36ヶ国から4,334名が参加した。

取材協力:在パース日本国総領事館