社会
  「西オーストラリア医療研究所」を日本企業が視察訪問

 2005年のノ−ベル医学賞は、ヘリコバクター・ピロリ菌が胃潰瘍などの疾患をもたらしていることを発見した医学者、バリー・マーシャル氏に贈られた。西オーストラリアを代表する彼の功績を受け、西オーストラリアのバイオテクノロジー研究は、今世界中から注目を集めている。  6月19日、日本で約100店舗の薬局チェーンを展開する、薬樹株式会社の薬剤師らが、州政府の協力の元、最先端のコラボレーション究所で知られる「西オーストラリア医療研究所」を視察した。パースにある当研究所は、研究事例などを紹介するセミナーを開催し、州政府は多くの人に関心を持ってもらいたいと日本企業の来訪を歓迎した。

「薬樹」社長の小森雄太氏

 「薬樹」社長の小森雄太氏は、「オーストラリアではナーシング、エージド・ケアにおける先進国であり、サービスや民族の多様性といった観点で手本になる部分がある」と日本医学がオーストラリア医学から学ぶべき可能性を示唆した。また、「海外の取り組みを知り、自分たちの仕事の多様性にも結び付けたい。患者さんに安心できるきっかけを提供できる、そんな薬局を目指している」と今後の医療を担う世代の育成ビジョンを語った。

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