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[第3節] 準備とパフォーマンス

最初に断っておくが、本新連載ではパースにいる石田博行ではなく、サッカー選手の石田博行にスポットをあてる。

2005年8月26日から開幕するAリーグ加盟チームと最初にプロ契約を交わした日本人サッカー選手は、石田博行である。ある日本のスポーツ記事の中で、別の選手が『日本人選手第1号』と報道されていたが、正確には石田が日本人最初の“Aリーガー”である。

そのAリーグの前哨戦となるプレシーズンカップが、7月22日から始まる。5月11日のFIFAクラブチャンピオンシップでシドニーFCに敗れ、リーグ戦が始まるまで3ヶ月以上も残った月日は、石田の所属するパース・グローリーに沈黙を強要したが、あれから早や2ヶ月が経とうとしている。

「5月11日の試合に負けた後、すぐに日本に行き、トレーニングを受けてきました。知人の紹介で受けたそのトレーニングはある種特殊なもので、今後の自分のサッカーに良い影響を与えてくれると思います」