広大な国土を持つここオーストラリアでは、航空機での移動は欠かせない。ゆえに、航空機の安全運行管理はかなり進んでいるようだ。一般に民間航空機の安全面はCASA(The Civil Aviation Safety Authority)と呼ばれる機関を中心に管理されている。1995年に独立した機関として設立されたCASAは、オーストラリア国内の民間航空機と海外で運行するオーストラリア航空機の安全規定を管理したり、交通安全局と協力しながら、安全教育や訓練を施す役目を担っている。1999年、CASAは新しい航空監視システムを導入し、民間航空の安全性をさらに高めている。また、交通省、エアサービス・オーストラリアといった機関もそれぞれ異なった役割を持ちながら、CASAと3者一体となってオーストラリアの航空安全を維持している。さすがに民間航空機の使用では歴史のある国だと感じてしまうな。

各国政府や航空会社は安全対策を強化していることとは思うが、それでも会社間で安全性に格差が感じられてしまう。事情は色々あるだろうが、やはり安全を第一に考えてほしい。大手航空会社から買い取った中古の航空機を飛ばしているような航空会社の飛行機 は避けたいものだが、こういった会社に対しては国際機関による厳しい立ち入り検査があってもいいだろう。フランスやベルギー政府は、安全面で問題のある航空会社のブラックリストを発表しているようだ(航空ニュース)。筆者個人としては、綺麗なお姉さんによる機内サービスもいいが、それよりも安全性を誇れるような航空会社を選びたい。

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 

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