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あなたの言いたいこと

Vol.186/2013/07

今回は、オーストラリアでの仕事についての投稿を紹介します。



「時給」


 仕事は、時給で決めていました。同じ時間を使うのなら、時給が高い方が当たり前に給料も良いので、職種も決めずにとにかく時給で仕事を決めていました。こっちに来る前は風俗で働いていました。コンビニで1時間働いても800円しかもらえないのに、お客さんと一緒にお酒を飲むだけで5,000円もらえる方が良いに決まっていると疑わなかったです。結局、時給の良い仕事はエスカレートして、最後は時給2万円の仕事まで手を出していました。でも、身体を壊して、休暇のつもりで来たパースの“時給の相場”を聞いて、日本で私がやってきた仕事ってなんだったんだろうと思いました。

 とにかく、レストランでお皿を洗っているだけで、日本でのちょっとした仕事の倍以上の時給で、お金がもらえるって驚きました。時給5,000円をもらっていた時、それはそれで苦労したり、勉強したりしていましたけど、ここでお皿を洗う仕事は、正直、誰でもできると思うし…。時給2万円の仕事だって、一応プロとしてやっていたけど、お皿を洗うのに特別な技術とか要らないですよね…。多分、時給目当てで風俗の仕事をしていた私なんかには言われたくないと思うけど、皿洗いの仕事と私がやってきたこととは、いっしょにされたくないなぁと思います。

 時給が高いということは、それなりに理由があるけど、皿洗いの時給が高い理由は、その仕事自体にあるわけではないと思います。私の場合も、誰でもできる風俗の仕事だったかもしれないけど、「これからは時給じゃなくて、仕事を選ぼう」と思いました。

<投稿者>匿名希望 29歳 女性



「ローカルで働く」


 オーストラリアに来て、“ローカル”で仕事がしたいとずっと思ってきたけど、なかなかゲットできなくていたら、友だちになった韓国人が、働いていたカフェに空きができたとかで紹介してもらった。お店はシティのど真ん中にあって、お客さんはみんなオージー。店員もその韓国人と私以外は、全員オージー。

 仕事自体はそう難しくなかったけど、言葉や人間関係にはマジ苦労した。言葉がわからないからずっと周りには気を使っていたし、人間関係もオーストラリアの常識みたいなことがわかってなかったから、なかなか入り込めなかった。仕事以外でも遊んだりしたけど、プライベートの時はみんなもっとくだけていたから、会話にほとんどついていけなかった。そんな状態で朝から晩まで仕事をしていて「何でやってるんだろう…」とか考えながらの毎日だった。

 よくよく考えて、何で“ローカル”で働きたかったかというと、英語の勉強のためとか、せっかくオーストラリアに来ているんだから地元の人たちに混ざりたかったとか、某エージェントからオーストラリア人と一緒に働くことの良さを得々と聞かされたりとかだと思うけど、働いていた6ヶ月間、正直、自分は全く輝けなかった。自分が出せなかった。そこにいたことだけで満足しちゃっていたのかもしれないけど。

 そう思うと、その前に働いていた日本食レストランで、自分らしく働いていた時の方がよっぽど良かった。英語だって、そこそこ使うこともあったし。気持ち的にも余裕があったから、向上心も増して、仕事の内容を自分で工夫してた。何が言いたいかって、「ローカルで働く」とか目標立てて頑張っている人もたくさんいるとは思うけど、働いてから、そこで何をやるかが大切なわけで、仕事をゲットすることだけに気合い入れてる人、考えなおした方がいいかもよ?!とにかく、自分が自分でいられなきゃ、意味ないから。仕事は、やってきた中身が大切であって、履歴書に書ける既成事実を作るためのことでもないしね。そんなことしてたら、後で困るのは自分だよ。

<投稿者>kiki 23歳 女性