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Vol.178/2012/11
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「『我慢すれば永住（本誌Vol.177）』を読みました」
今から半年ぐらい前に、思い切って「結婚」について切り出しました。1年以上も付き合っていたし、このまま一緒にいるためには、自分と結婚すれば、彼女のビザもここにいれるようになるからです。彼女のリアクションは、最初はちょっと複雑そうだったけど、口癖が「オーストラリアに住みたい」でしたし、悪くなかったと思います。そして、彼女は両親に話をするということで、１ヵ月ばかり日本に帰りました。
戻ってきた彼女を迎えに空港へ行くと、装飾品とか身に付けない彼女の右手の薬指に指輪がはめられていました。次の日、仕事を終えて夕方に帰宅すると、いつものように彼女は夕食の準備をして待っていてくれました。気になった右手の薬指に指輪はありませんでした。
彼女の滞在できる期間が短くなってきて、結婚の話を具体的にしようと相談しましたが、彼女はいつも「任せる」と言い、仕事の合間をみながら自分で計画を進めました。小さくても結婚式を挙げたいと思っていたけど、彼女が「結婚式はいらない。籍だけを入れよう」と言うので、そうすることにしていました。
4人で暮らしています。自分と彼女と、2人のシェアメイト。自分がシェアオーナー。自分の休みは平日なので、2人のシェアメイトを学校に送り出した後は、彼女といつもベットに潜り込んで、昼過ぎまで裸で過ごします。その日も同じように2人が家を出た後、彼女と最初の事を始めようとした時、彼女の背中が大きく上下していました。なぜ泣いているのだろうと思い、抱かかえると、「ごめんなさい」と一言だけ残して、バスルームへ姿を消しました。
シャワーを浴びてきた彼女はキリッとした顔で、「日本の彼と別れていなかった」と言い出し、「あなたと籍を入ることは真剣に考えていた」とも言ってきました。正直、驚きませんでした。理由はわかりません。そして、「籍を入れるということは分かっているよね？」と聞くと、「永住したかった」と彼女は正直にそう言いました。
自分は、彼女にとって永住権保持者の彼氏なのか、それとも彼氏で永住権保持者なのか、分かりません。「俺という人間を見てくれ」とかっこつけたセリフも頭を過ぎりましたが、永住権保持者の彼氏だって彼氏には間違いないし、二股をかけられていたけど、日本の彼と自分との比較で、永住権で自分が一歩リードするならそれでもいいかなと思いました。そして、「日本には行かせたくない。このまま籍を入れよう」と彼女に言いました。
ビザが先で、愛が後から付いてくる順番でも問題ないと思います。ビザのために結婚することだってあると思います。結婚後、どうなるかは2人の問題だし、将来のことはどうなるか誰も分かりません。お互いがお互いを利用して、それでも一緒にいたんだったら、いればいいと思います。
＜投稿者＞匿名希望 38歳 男性
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