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あなたの言いたいこと
Vol.163/2011/8

今回は、30歳代の男女3名の方からの投稿を紹介します。



「KY」
オーストラリアで働いています。ばれるとヤバイので、どの州とか、職種は伏せます。マネージャーをしていて、俺のところには、一応部下として働いている人が4人います。この間、ちょっと頭にきたことがあったので、投稿します。

うちの会社にアルバイトで入ってきた人なんだけど、とにかくその人、朝は遅刻してくるし、忙しい時に限って休むし、給料の文句も言えば、無駄話も多い人でした。社長に言った方がいいのかとも思ったけど、告げ口になるのも嫌だったので、我慢しながら一応見守っていた矢先に「辞めます」だって。久しぶりに腹が立ちました。

で、よくよく考えてみると、その人、オーストラリア人のことをちょっと勘違いして解釈しているんじゃないかと思ったんです。まず、遅刻について。オーストラリア人との待ち合わせ時間は、大抵10分〜15分遅れるのが当たり前。確かに、人の家に招かれた時、ちょうどの時間に行くとそれはそれでマナー違反といったような習慣はあるけど、それとこれとは別。そのアバウトさを仕事に持ち込んだ、良いとこ取りに過ぎないと思います。

次に、忙しい時に限って休む。これも、家族や自分の人生を大切にして、仕事が優先されるべきではないといったオーストラリア人ならではの姿勢を真似たものだと思います。そして、給料への文句。もちろん、仕事をしているんだから給料をもらうのは当たり前。でも、ろくに仕事の内容も覚えていないのに、最低賃金がどうだの、他がどうだのと言って、文句を並べる。これも、オーストラリア人独特の会社へのロイヤリティ無視と、“個人”があっての“会社”といった感覚を真似ているんだと思います。なにしろ、言いたいことがあれば言っておけ的な、オージー精神丸出しのパクリです。

最後に、無駄話。もしかして、これはオーストラリア人のフレンドリーさをそのまま実践してしまっているのかも。確かに、オーストリアリア人は気さくでフレンドリーとか言われるけど、いろいろな国から来た人たちでできている所で、自己主張ははっきりしていかないと、むしろダメでしょう。当然、赤の他人同士で生活しているから表向きはニコニコして、フレンドリーでなきゃ生活もできない。でも、芯はガチガチだから、言いたいことも言う。それを真似してか、その人は意味もなく、しゃべりまくってました。

といった具合に、もし俺の推測が正しければ、あの人はオーストアリア人の見た目の部分や、良い所だけを表面的に真似してたんじゃないかと思います。でも中身が伴っていないから、本当にカッコ悪い。まぁ、本人は真似ているつもりはないのだろうけど、自然とそうなっちゃたんだろうか…。

そして、まさにその人も『場の空気』が読めない人でした。何年か前に「KY(Kuuki ga Yomenaiの頭文字)」という俗語が流行ったけど、本当にそういう人がいるんだなって実感しました。

KYは、インターネットが普及する中で若者によって作られた言葉みたいだけど、実際にKYの人は昔からいたはず。しかし最近、もっと多くなってきていると思うのは俺だけでしょうか。集団生活をしてきた日本人にとって、西洋のライフスタイルに憧れ、“俺”という“個人”のあり方をわがままと勘違いして、その“個人”を都合のいいように解釈している人が多くなってきていると思います。

繰り返しますが、オーストラリア人はフレンドリーじゃなければいけない理由があって、自己主張しなきゃダメな理由もある。でも、日本で育って、ちょっと海外生活した日本人がそれを真似しても、全然、カッコ良くない。ただの“KYな奴”になっちゃうよ。

<投稿者>匿名希望 男性 30歳代後半





「被害妄想の彼」

オージーの彼氏がいます。付き合って、まだ3ヶ月です。13歳年下です。外国人の彼氏は初めてです。最近感じているのが、この彼氏、すごく被害妄想が強いんじゃないかということです。まず、何かあると「体がきつい」と言います。持病持ちで、薬も飲んでいるようですが、ふとした時に「きつい」って言います。私は至って健康ですが、一日中一緒にいて、やっていることもほとんど同じなのに、よくそう言います。きついことを全くしていないのに。最近「何がきついの?」と嫌味っぽく言ってしまったりも。ただ、よくしゃべるので、口癖なのかな、と思ったりもしています。

それと、自分の複雑な家庭環境を恨み、「俺は天涯孤独だ」って愚痴ります。確かに、母親の愛情を十分受けて育ってきていないのかも、と感じることもあります。時々、私がお母さん代わり?と思う時もあります。個人的に思うことですが、オージーは自分の家族のことを良くも悪くも話したがりますよね。なので、ただ単にそう言っているだけなのかな、とも思ったりしています。

それでこの間、このことを友だちに相談すると、「言っていることは分かるけど、結局は彼のこと、好きなの、嫌いなの?」って聞かれ、 “好きの方が強いかな”と答えました。でも、このままずっと付き合い続けるには、彼の被害妄想的な発言が減らないと私の好きが小さくなってきちゃいそうです。

そこで、オージーの男性って、言うことだけは言うけど、心の底から思っていないことも口にするのでしょうか?
オージーに限ったことではないし、人によって違うのも分かっていますが、何かアドバイスもらえると助かります。

<投稿者>Y. A 女性 31歳





「働く気がなさそう」

オージーの旦那ですが、働く気がなさそうです。結婚して3年なります。子どもは1歳半になりました。

旦那とは、友だちの紹介で知り合いました。その時、建設現場で働いていましたが、仕事のある時とない時の差が極端でした。私にとっては、週末だけのデートじゃなかったので嬉しかったのですが、子どもができて、結婚することになり、一緒に住み始めた頃、彼の生活リズムにちょっと疑問を感じました。3日仕事に行って、4日休みとか、1日行って、6日間休みの週もありました。

子どもが満1ヶ月の誕生日を迎えた頃、彼が怪我をしたんです。手首にヒビが入り、仕事を当分休まなければならなくなってしまいました。旦那の怪我も心配でしたが、収入が途絶えることも心配でした。でも、詳しいことは分かりませんが、日本で言う労災がおりたので、そのお金が生活費に当てられました。後から分かったことですが、そのお金の内訳は、労災だけではなく、生活補助みたいなお金も含まれていたようです。

かれこれ3ヶ月ぐらいは治療という名目で仕事を休んでいたと思います。私は産後だったため、何かと旦那が助けになってくれたのは良かったですが、いざ仕事場に戻ることになった時、「別の仕事を見つける」と言い出したんです。以前から興味のあったコンピュータ関連の仕事に就きたいと。しかし、そのためには学校に行きたいとも言ってきました。ますます家計が心配になりましたが、これもオーストラリアでは普通なのかと思い、しぶしぶ了承しました。

最初の頃は旦那も勉強をがんばっていたようですが、「勉強するためには新しいソフトウェアを買う必要がある」とか、「自分のコンピュータのアップグレードも必要」とか、終いには「授業内容が自分の習いたいことではなくなってきている」とか言い出したんです。そこで、私も思い切って「将来のための勉強というのは分かるけど、家のために今の収入がないと困る」と言いました。すると、「子どもをチャイルド・ケアに預けて、君も少し仕事を始めたら」と言ってきたのです。

同じ時期に子どもを生んだお母さんたちの間でも、オージーのお母さんで仕事に復帰した人もいたので、これもまたオーストラリア流なのかなと思い、私もパートタイムの仕事を始めました。正直、私自身にとっては久々の社会復帰だったので、子育てと仕事の両立もできていたし、仕事の内容にも満足していました。しかし、最初の給料明細を旦那に見せた時、旦那の目の色が変わったのです。旦那は、「仕事に対する給料が見合っていないからクレームしろ」と言ってきたんです。私は、「仕事先であまり波風を立てたくないから嫌だ」と言ったのですが、「それなら俺が言いに行く」とまで言い出しました。その後、旦那には「会社には言った」と嘘を言い、今でも仕事は続けています。

旦那は、特に無駄遣いをするわけでもないですが、最近、私の給料を当てにしているようなことを口にします。給料の額についてもまだ文句を言い、仕事のシフトについてもかなり積極的に助言してきます。また、どうやってバイト先に昇給させるかを事細かにアドバイスしてきます。そんなに熱心に忠告してくるので、私からも「あなたも何か仕事をして、そうしたら?」と言ってみたんです。そうしたら、すごく嫌な顔をして、「俺は将来の家族のために今、がんばっている」みたいなことを言ってました。

旦那は今、週2日の学校で、土日を含めたあとの5日は家にいます。収入は、手首をけがした時からもらっている労災分を差し引いたお金と、私のアルバイトで得たお金のみです。子どもが大きくなっていくにつれ、今後もっと出費がかさむのに、このままでいいのか不安です。

<投稿者>匿名希望 女性/35歳