Japan Australia Information Link Media パースエクスプレス

 

あなたの言いたいこと
Vol.154/2010/11

今回は、オーストラリア人と結婚を考えている日本人女性からの投稿です。

「パースではお姫様。」

いつも楽しくこのコーナーを読んでいます。同感できることが多くて、みんなも同じことを考えてるんだなと思います。なので、私が思っていることを書かせてもらい、「そうよね」と思ってくれる人がいたら嬉しいです。

まず、「私は可愛くない」です。自分でも分っています。周りの男たちは、私をブスの代名詞のように扱ってきました。親を恨んだこともしばしば。そうなると外見だけではなく、心も醜くなってきてしまうんです。だけど、そんな自分を好きになってくれた人がいました。今の彼氏です。

私が最初に付き合った彼は、大学のサークルで知り合った地方出身の同級生。高校の時は女子高だったので、男友達はゼロ。その彼とは1ヶ月ぐらい付き合ったけど、彼から別れを切り出されました。その後、大学を卒業するまで彼氏ができず、自分の誕生日やクリスマスといったイベントは女の子の友達と一緒でした。2人目の彼は、就職3ヵ月後に付き合い始めた、同じ会社の3つ年上の人。彼はとてもまじめで、地味なタイプの人だったけど、その彼とも3ヶ月ももたずに別れました。それから5年、彼氏ができず、朝8時に出社して、6時頃には帰宅するといった平凡な日々を過ごしました。たまに合コンに誘われ、飲みに行ったりもしたけど、男の子とのメールの交換はほとんどなかったです。

ある時、上司から仕事関連の英文メールを訳してほしいと言われ、手伝うことに。ちなみに、大学は外語学部卒で、在学中はアルバイトで翻訳の仕事をしていた経験がありました。そのメールの送り主のオーストラリア人が出張で日本に来た時、通訳として借り出され、仕事以外の時間帯にもそのオーストラリア人と顔を合わせました。このオーストラリア人が3人目の彼、と言いたいところだけど、3人目に肉体関係をもった男性。彼はなぜか私をお姫様のように扱ってくれました。私にとって、夢のような出来事でした。でも、帰国した彼から連絡が来ることは一切なかった。

就職して6年が過ぎ、仕事にも慣れ、今思えばそのオーストラリア人と出会ったことが私にとっての転機だったと思います。彼のことも忘れられなかったけど、生活への変化も望んでいたんだと思います。だから、その後の退職、ワーキングホリデーでオーストラリアへ来ることもとんとん拍子でした。

オーストラリアの生活は本当に楽しく、毎日が新鮮。そんな中、シェアオーナーのオージーと付き合うことに。知り合って2週間目のこと。歳は19歳も離れています。離婚歴があり、以前の奥さんはタイ人だったようですが、とにかく彼は優しい。毎日、私はお姫様でいられるんです。2回目のお姫様。喧嘩なんか無縁。その彼からこの間、プロポーズを受けました。付き合って3ヶ月が過ぎた時でした。

お腹はポッコリ、頭は薄く、ただのおじさんだけど、私を一番に考えてくれている彼。このままビザが切れ、日本に帰ってまたあの全く面白くもない生活が待っているのなら、彼と一緒にいた方がまだまし。もしかして、日本の家族にとっても、娘が国際結婚といえば体裁が良のかも。彼との子どもはハーフになる。自分の醜いところは半分消され、可愛い子が生まれてくるだろう。自分もハーフの母親になれる。日本に帰っても、自慢の親子になることは間違いない。夢が膨らむ。もしも、彼との生活がうまくいかなくなっても、その時は、望む限り私はオーストラリアにいれるようになっているだろうし。

こんな風に考えている人、少なくないないんじゃないかな…。「そんなの絶対長続きしない。心のない話だ」と言う人がいるかもしれない。「世界のどこにいても、あなたはあなた」と言われるかもしれない。でも、パースでは、私はお姫様でいられるんです。

<投稿者>匿名希望 女性/29歳