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シリーズ連載第2弾 「父親な俺様」

 

其の8 俺様の夏なのだ


先日、久しぶりに夫婦だけで食事に行った。うーん、なんか子供ができる前のことを思い出すなあ、と言いつつも、やっぱり人に預けてるから遅く帰るわけにも行かないし(俺の友人が親戚に子守りを頼まれたら朝の3時に帰ってきやがったと文句を言っていた。世間にはこうゆう非常識な馬鹿親もいるのだ)、寝てるとはいえぐずってないかどうか心配なので、結局早々に切り上げて帰宅したのだが、まあ周りも言う通り、もうしばらくの辛抱なんだろうな。

出かけると言えば、3歳を迎えた息子の恵蘭は普段は言うこともよく聞くんだけど、ここ数日はなんか風邪が治らず具合が悪くて、ちょっと情緒不安定なのかな。実に不機嫌で、とにかく疲れてくるともうだめだ。どうしようもないくらいにぐずりまくる。で、俺様が出かける時になると「お父さん、おでかけダメ」と、ふぬっと鼻息も荒く行く手に立ちはだかって、その後は「ケイランも一緒に行くーっ」と引きずられながら足元に必死でしがみつくのだ。そして、いよいよ本気で泣き始める恵蘭を置いて俺様はそそくさと出かけるわけだが、今度はそれを見た利阿武も俺を玄関までハイハイで追いかけて泣き始めるし…。ああ、残されたカミさんの身…にはなりたくない(カミさん、すまぬ)。よく「子供が2人できると仕事の量は3人分」というが、本当にその通りだ。1人が泣きやめば1人が泣き始め、1人抱っこすればもう1人がぐずる。毎日片付け始めた端からもうちらかっていく。いやー、これで3人いたらどうなるんだ。3人以上子供のいるお父さん、お母さん、マジで尊敬しますわ。

ところで、小さい子供の不機嫌なのって、アレ結構理由がわかりづらかったりする。大体2歳から4歳くらいまでは、ただでさえ表現もおぼつかないのに、一度泣き出したら原因なんて口で説明できるわけがないのだ。さらに「どうして泣いちゃったの?」「どこか痛いの?」なんて聞いた日には「ギャァァァァーッ!」っと泣きのスピードがあっという間に加速だもんな。まさに火に油、酒乱にウォッカ、ゴジラにガメラ、体重増加でお悩みの方に糖分と炭水化物なのだ。

そもそも泣くという行為は、一度感情の抑制をはずして自己を開放することにより精神的な緊張状態を緩和させる、つまりストレスを和らげることなのだが、なにせ子供は泣き始めるともう止らない。最終的には何で泣いてるのか忘れたのに、まだ泣いてるだろ。これは言わば、釘を打ち付けるのに夢中で叩きすぎて下の木まで完全に破壊してしまうのと同じだ。言い換えれば、ウルトラマンが地球の平和を守るといいつつ、ノリノリで怪獣投げ飛ばしたりしてビルや住宅地を軒並みぶち壊し、毎週1度は街を破壊し続けるのと同じだ。

とにかく、もっと大きくなれば色々と口で言えるだろうし、自分で気分転換したりしてストレスを解消するか、もしくはストレスの原因を取り除くこともできるんだろうけど(まあ10代になれば逆の意味で色々言わなくなるだろうが)、この歳じゃいかんせん仕方がない。まず、何とか親が気分転換をさせてやらんといかん。お菓子やおもちゃなんかで気を引くのもいい手なんだけど、まずは環境を変えてやるのが一番効果的のようなのだ。

この間、恵蘭があまりにも泣きわめくのでカミさんがドライブに連れて行ったところ、恵蘭様も御機嫌を治して下さりすっかり御満悦の御様子。窓の外を見ながら「Good on you, Mum(よくやったね、おかあさん)」と言っていたそうだが、オマエに褒められるのもけっこう複雑な気分だぞ、父さんと母さんは。



★赤ちゃんが食事中にちょっとむせた時はあわてて背中を叩かないようにしましょう。赤ちゃんだけでなく、小さい子の場合も叩かれたことに驚いてかえって食べ物や飲み物を気管に詰まらせてしまうことがあるので気を付けて下さい。もちろん、詰まったら自分の膝の上でうつぶせにするか、やや逆さまにして背中を叩いてあげて下さい。