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パース・グローリー試合結果 Round 11-14

開幕からリズムに乗り切れないままシーズンの三分の一が終わったグローリー。Round 10終了時点で順位も8位と低迷。けが人続出といった原因もあるが、監督責任もささやかれる中、今後どう立て直すのか?!

 

Round 11


: 2017年12月16日
: vs Wellington Phoenix ( nib Stadiun ) 1-0


前節までの結果で8位のグローリーと最下位のWellington Phoenixとの一戦は、グローリーにとって前節の悪夢を振り払いたい戦いとなった。立ち上がり、共にボールが足元に落ちつかず、蹴りあいの単調な攻防。徐々にPhoenixがサイドからの攻撃でリズムをつかむ。一方、グローリーの中盤にゲームを作れる選手がおらず、MFの背番号6番のMitch NicholsとFWの背番号17番のDiego Castroの連携も全く見ることができない。残念ながら、下位争いのチーム同士ならではと言わざるを得ない展開が続いた。そして、なんとグローリーの最初のシュートは前半の28分。枠には飛んではいないが、やっとの攻撃だった。そして、その後はなんとかグローリーがペーストをつかむも、FWのCastroが中盤底まで戻り、ゲームを作る始末。よって前線の層が薄く、攻撃にならない。Phoenixもゴール前までボールを運ぶことができてもフィニッシュまでには程遠く、前半終了。
 
しかし一転して、後半立ち上がりから怒涛の攻撃を見せるグローリー。前半とは全く異なるチームのように前線が躍動する。そして、後半15分。最後列のDFからのパスでNicholsが相手DFの裏に抜ける。そして、絶妙のクロスを送り、ピンポイントでCastroに。Castroもしっかり足元にボールを収め、GKとDFの位置を確かめ、冷静にボールをゴールに流し込んだ。待望の先制点を挙げるグローリー。その後もDFの裏に流れるスルーパスを多用するグローリーは、前半、全く機能しなかったNicholsとCastroが攻撃の形を作る。そして、後半開始から背番号19番のJoseph Knowlesと交代した背番号18番のAndreu Gueraoが中盤の底でチームを落ち着かせたのも好材料となり、グローリーは攻め続けた。フィニッシュまでには持ち込めないものの、攻撃の形をいくつか作り、観客の拍手も増えつつ、終了のホイッスル。何とか、ホームの勝ち点3を死守した。
 

▲悔しさをにじませるスイス人監督のDarije Kalezic’。今シーズンからWellington Phoenixの指揮を執る。

 
 

Round 12


: 2017年12月21日 
: vs Brisbane Roar FC ( Suncorp Stadium ) 2-1


前半38分、センターライン付近からのボールをDFの裏に抜けたBrisbane Roar FCの背番号9番、Massimo MaccaroneがDFに当てながらもシュートを枠に入れ、先制する。その後は両チームとも一進一退の攻防を見せるも、終盤にドラマが待っていた。アウェイのグローリーは、背番号17番のDiego Castroが抜け出し、絶妙なトラップからゴール前へクロスを送ると、背番号9番の途中出場、Andy Keoghが押し込み、同点とする。そして、2分後。今度はKeoghの折り返しをCastroが押し込み、逆転に成功させ、そのままタイムアップ。グローリーは、アウェイでの貴重な勝ち点3をゲットした。

 

 

Round 13


: 2017年12月30日 
: vs Sydney FC ( Allianz Stadium ) 0-6


数多くのチャンスを作り続けたSydney FCの圧勝となった。まずは前半20分。元グローリーで背番号13番のBrandon O’Neill。後半13分には背番号11番で元ポーランド代表のAdrian Mierzejewski。4分後には元Jリーグの清水エスパルスにも在籍していた背番号14番のAlex Brosque。そして、圧巻だったのが後半22分の1点目から立て続けに3得点のハットトリックを決めた背番号9番、昨シーズンのチームトップスコアラーのBobo。自ら獲得した2本のPKと、豪快なハーフボレーのシュートは、グローリーにとって成すすべを与えなかった。この6-0は、両チームの過去の対戦で最も点差が付いた結果となった。

 

 

Round 14


: 2018年1月5日 
: vs Adelaide United ( nib Stadiun ) 0-3


2018年の最初の試合はホームゲームのグローリー。ただ、立ち上がりからリズムが掴めない。キャプテンで背番号9番のAndrew Keoghがピッチに戻り、ベンチにも背番号22番のAdam Taggartが控える布陣となったが、開始10分に先制される。Adelaide Unitedの背番号37番、Daniel Adlungに簡単にゴールを割られる。その後、徐々にグローリーの攻め込むシーンが見られるようになったが、ボールが各選手の足元に収まらずに、イージーミスを連発。中でも、チームリーダーの背番号17番のDiego Castroのキレが見られない。左サイドの背番号16番、DFのJoseph Millsや背番号26番のJacob Italiano、そしてCastroでチャンスを作りたいグローリーだが、フィニッシュまで持ち込むことがなかなかできず、前半は終了する。後半も攻撃のリズムを掴むことができず、CastroがMFの底まで下がり、ゲームを作るも相手への脅威まで及ばない。そして、ベンチのフラストレーションは最高潮に達し、コーチのKenny Loweが暴言を吐いたとしてイエローカード。明らかにフロントと選手とのバランスも欠いていたグローリーは、Adelaideに後半26分、追加点を許す。そして、極めつけは昨シーズンから絶対的支柱のGK、背番号33番のLiam Reddyが相手FWとの競り合いでボールをハンブルし、そのボールを奪われ、無人のゴールに決められる。良いことが全くなかったグローリーだったが、強いて挙げるならTaggartの復帰、活躍を次節以降期待したい。
 

▲選手の働きやスコアに満足を示すAdelaide United監督、ドイツ人のMarco Kurz。

▲連戦で大量失点を記し、連敗の原因を述べるグローリーのKenny Lowe監督。

 

 

パースグローリー 2017年1月・2月の観戦インフォメーション

〈ホームゲーム会場〉
nib Stadium
住所:310 Pier St. Perth
〈アクセス方法〉
パース駅からArmadale線、Midland線、Thornlie線のいずれかの電車に乗り、2駅目のClaisebrook駅で下車。徒歩5分。

このページは Perth Glory FC を応援するページです。 パース・グローリーFCの公式ホームページ www.perthglory.com.au








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