2005年7

ビザの変更等がDIMIAより発表

 7月1日は、毎年DIMIA(移民局)より多くの発表が行なわれる日となっていますが、今年も例外ではありませんでした。今回、1つのビザが廃止され、またジェネラル・スキルド移住ビザで申請する場合のポイントに関する変更もあり、加えていくつかの料金改定が発表されました。

<リタイアメント・ビザの廃止>
 6月中旬、DIMIAは2005年7月1日をもってリタイアメント・ビザを廃止するとの発表を行いました。このコーナーでも以前から、廃止が予測されることはお伝えしてきましたが、発表から廃止までの期間が短期間であったことは想定外でした。リタイアメント・ビザは今後、投資リタイアメント・ビザ(サブクラス405)に変わります。この名称が示す通り、新ビザでは、申請者がオーストラリアへの移住が可能であること、また、基本的に保健医療、介護施設にかかる費用の負担が保証されることを重点的に査定されます。加えて、新ビザでは申請者の地方への移住を推奨してもいます。

<SIRビザについて >
 新移民ビザ(SIRビザ)に関しては、これまでもお伝えしてきましたが(弊誌Vol.73、77、87、88参照)、新たにポイントの変更が発表されました。今回、オーストラリアの地方地域に移住及び就労を希望するビザ申請者が、その地方で需要のある仕事に対するスキルを持っていた場合、特別に10ポイントが加算されることになりました。これにより、現在ポイント数が100ポイントである人は、より申請への可能性が広がったことになります(SIRビザ申請には110ポイントが必要です)。またDIMIAは、SIRビザのオンライン申請システムの大幅な改良を発表しました。この改良で申請過程の迅速化が期待されます。

<スキルド・ビザ発行数の増加 >
 政府は、2005/2006会計年度(2005年7月1日〜2006年6月30日)のスキルド・ビザ発行予定数を97,500と発表しました。これが実行されれば、今までで最多発行数となります。

<料金改定 >
 ビザ申請等にかかる料金が、7月1日より値上げされました。申請をお考えの方は、Form990iで金額の確認をすることをお薦めします。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。本文は、Gorshu Pty Ltd(移民省公認登録番号9791459)の資料提供のもと掲載しております。ビザに関するお問い合わせは、オンラインビザ相談ページ

 

2005年7月
※ 掲載されている記事は、執筆当時の情報となっておりますのでご了承くださ。





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