MODLとワーキングホリデー・プログラムの変更
<職業需要リスト(MODL)>
先月号でも少しお伝えしましたが、新しい職業需要リスト(MODL)が正式に公表されました。今回、多くの職業が新たに追加されましたが、その中でもクック(Cook:シェフよりも一段階下の料理人)が加わったことは大きなニュースと言えるでしょう。既にMODLに載っているシェフのスキルレベルを満たすことは、大変難しいかったことを受けての追加だと思われます。
※注意※
MODLに載っている職業は、DIMIA(移民局)がスキルドインディペンデント・ビザの認可をするか否かを決定する時にリスト上になければなりません。例え申請時に自分の申請する職業がMODLに載っていたとしても、DIMIAが決定する時にその職業がMODLから削除されていた場合、特別ポイント(15ポイント)は獲得出来ません。
<リタイアメント・ビザ>
リタイアメント・ビザが今年の7月1日から廃止されることが確実となりました。その他の変更事項に関しては、情報が入り次第お伝えしたいと思います。
<ワーキングホリデー・ビザ>
移民大臣のAmanda Vanstone上院議員は、2005年11月から、ワーキングホリデー・メーカー・プログラムの変更を行うと発表しました。その変更とは、“オーストラリアの地方での農収穫作業に3ヶ月以上従事したワーキングホリデー・メーカー”は、もう1年間のワーキングホリデー・ビザを申請する資格が得られるというものです。
現在、オーストラリアのワーキングホリデー・ビザは一生に1度しか取得出来ません。しかし、「ワーキングホリデー・メーカーの滞在延長」は、すなわちオーストラリアにとって「若い労働力の確保」を意味します。オーストラリアでは、労働力不足が指摘されていますので、若い労働力が多く手に入ることは、農場主だけでなく、旅行会社のような他業種の人にとっても利益につながると言えます。実際、2004/2005年度のワーキングホリデー・メーカーは10万人を超えると予想され、次年度(2005/06年度)は更に増えると見られています。また、この2度目のワーキングホリデー・ビザを取得した場合、1度目と同様の権利(3ヶ月間の就学許可など)が与えられると思われます。
更には、地方地域を支援するための政策の一環として、専門的な技術や知識を身に付けたワーキングホリデー・メーカーや職業研修ビザ(Occupational
Trainee visa)保有者が、オーストラリア滞在中にSkilled Independent Regional Visa(SIRビザ:弊誌Vol.73,
77, 86参照)を申請出来ることになりました。永住ビザ取得への道が、新たに出来たことになります。新システムが導入される11月が近づけば、もっと詳しい情報が得られると思いますので、追ってお知らせしたいと思います。
近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。本文は、Gorshu
Pty Ltd(移民省公認登録番号9791459)の資料提供のもと掲載しております。ビザに関するお問い合わせは、オンラインビザ相談ページへ |
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