2005年3

スキルド・ビザの発行数が大幅増加
 
以前このコーナー(弊誌Vol.84参照)でお伝えしましたが、移民局(DIMIA)は、オーストラリア国内でのスキル保持者の不足に伴い、次期会計年度(2005年7月1日〜2006年6月30日)でビザ発行数の増加を行なうと決定しました。ハワード首相は、オーストラリアへの移住者へのビザ発行数を20,000まで増やし、その20,000全てはスキル保持者への発行、すなわちスキルドインディペンデント・ビザになると発表しました。
 現会計年度(2004年7月1日〜2005年6月30日)においては、スキルド・ビザの発行数は77,100で、今回追加される20,000によって、 全発行数は100,000へ到達することが予測されます。オーストラリアの好調な経済は、多くの労働力不足を生み出し、特に、シェフや美容師などの専門技術職に対する需要が叫ばれています。これは、何か十分なスキルを持っている若い方々にとって大変良いニュースと言えるでしょう。また、単に推測に過ぎませんが、DIMIAが次期会計年度で定員を満たすことがもし出来なかった場合、申請に必要とされているポイント数の 基準点が下がる可能性があります。今後12ヶ月の間にスキルに関係したビザの申請をお考えの方や、現ポイント数が120に満たない方は、今後の展開に注意することをお薦めします。

<SIRビザ>
 
スキルドインディペンデント・ビザの1つで、Skilled Independent Regional (SIR)ビザがあります。このビザでは、希望者は地方に住み、働くという条件のもと3年間の一時居住ビザを申請することが出来、一定期間を経て、今度は永住ビザを申請することが出来ます(弊誌Vol.73, 77参照)。SIRビザの申請には州/準州政府のスポンサーが 必要となりますが、このスポンサーシップを行なう政府機関についての取り決めが、西オーストラリア州政府と他州との間で行なわれました。SIRビザのスポンサーを行なう政府機関は、資源産業省(Department of Industry and Resources:DOIR)となります。
 SIRビザを取得するには、申請者はまず最初に、希望移住地の州政府によって認められた保証人が必要となり、西オーストラリア州の場合、オンライン申請も可能です(西オーストラリア州政府への申請書は 無料)。DOIRからスポンサー認可を受けた後、DIMIAへのSIRビザ申請が可能となりますが、DOIRに新たな移民部門が設置されたことによって、申請過程が早くなると見られています。しかしながら、十分な準備が 必要となりますので、気を付けて下さい。

<115ポイントから120ポイントへ>
 
グラデュエイト・スキルドインディペンデント・ビザの申請可能なポイント数が、4月1日以降115ポイントから120ポイントへ上がります。申請がまだの方は、急がれることをお薦めします。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。本文は、Gorshu Pty Ltd(移民省公認登録番号9791459)の資料提供のもと掲載しております。ビザに関するお問い合わせは、オンラインビザ相談ページ

 

2005年3月
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