2004年12

今年のビザの動向を振り返る

11月1日は通例、DIMIA(移民局)から移民法改定などの大きな発表が行なわれる日となっていますが、今年は料金改定を含め、全く変更の発表がなされませんでした。そこで今回は、今年のDIMIAの動きについて振り返ってみたいと思います。

<申請手続きの合理化>
DIMIAは、ビジネスビザ、スキルドインディペンデントビザ等の永住ビザに対するCAS(Complete Application Strategy)を10月に発表するなど、申請手続きの合理化を目指すとしました。ビジネスビザ、スキルドインディペンデントビザは、時に申請から認可するか否かの決定まで2年を要する場合がありましたが、CASに記されてある必要書類を全て取り揃えてから申請をすると、審査等の手続きがより早く行なわれるようになりました。しかし時間が短縮されるという意味ではこの発表は大変良いことに思われますが、DIMIAが「全部の書類を完璧に揃えてからでないと申請を“受け付けない”」といった方針であれば、これはまた別の話となります。保持しているビザの有効期限切れが迫っている方などにとっては、残り時間を十分に考慮した上で、今以上に早く準備を進めなければならなくなったということでしょう。

<オンラインでのビザ申請>
ビザのオンライン申請が主流となってきました。特にビジネスビザや学生ビザは、書類で申請するよりも、オンラインで申請された方が格段に早く手続きが行なわれます。2005年は更に多くの学生ビザがオンライン申請で行なわれるでしょう。また近い将来、学生ビザの申請は全てオンラインでの受付となると予想されます。

<その他>
IELTS(※)の結果は、 DIMIAがビザ申請者の英語能力を審査する時の主要な判断材料となります。通常、永住ビザを申請する場合、申請者の配偶者がIELTSで5.0に満たない場合には、ほとんどの方が別途料金を支払うことになります。 また、オーストラリアで勉強して、スキルドインディペンデントビザを申請する方に対しては、ポイントテストで15ポイントを与えますが、彼らが20ポイントを必要とする場合は再度IELTSを受けることを要求しています。 (※IELTS=英語を母国語としない人の英語能力判定テスト)

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。本文は、Gorshu Pty Ltd(移民省公認登録番号9791459)の資料提供のもと掲載しております。ビザに関するお問い合わせは、オンラインビザ相談ページ

 

2004年12月
※ 掲載されている記事は、執筆当時の情報となっておりますのでご了承ください。





This site is developed and maintained by The Perth Express. A.B.N. 31 058 608 281
Copyright (c) The Perth Express. All Reserved.