2003年11

新たなる移民法の変更が発表されました

 移民局(DIMIA)は、1年を通して移民法の改正を発表してきていますが、11月1日というのは慣例的に数多くの変更が発表される日となっています。今回はその中で、大学卒業後にスキルドインディペンデント・ビザを申請しようと思っている学生の皆さんにとって、とても重要な変更が発表されました。その変更は以下の通りです。

◆独立永住ハンドブック(General Skilled Migration Handbook)  → 内容が変更されました。
◆47SK申請用紙  → 申請者が申請できるカテゴリーの数が削減されました。
◆職業リスト(SOL)  → 建築工学・準専門職ASCOコード3129−79(Building and Engineering Associates Not Elsewhere Classified ASCO Code 3129−79)が、建築・準専門職(Building Associates(nec))とエンジニア・準専門職(Engineering Associates(nec))の2つの職業に分けられました。これは、職業教育・訓練審査団体(VETASSESS =Vocational Education and Training Assessment Service)が建築・準専門職の査定を、オーストラリア・エンジニア査定協会(IEA=The Institute of Engineers Australia)がエンジニア・準専門職の査定を受け持つことになったからです。更に、機械工学・技術職(Mechanical Engineering Tradespersons)はSOLから外されました。

この他、料金改定も発表されましたが、その点に関してはあまり大きな改正はなかったようです。
また、その他のビザに関する改正の発表は次の通りです。
●リタイアメント・ビザ
○リタイアメント・ビザ保持者でも、ビザを延長する場合には初めてビザを申請する人と同様に必要書類を提出し、審査される。
○ビザ取得後4年経過し、延長を希望する人は、新たに2年間有効のビザを申請しなければならない。その後も2年毎に申請が必要。申請者は結核やその他感染病にかかっていないかをチェックするため健康診断が必須。
○適当な健康保険に加入しているか、審査の強化。
●学生ビザ 変更がいくつか行われましたが、日本人学生にとってはそれほど影響するものはありません。
●ビジネス457ビザのカテゴリーの1つである地方本部協定(RHQ=Regional Headquarters Agreements)がなくなり、新たに投資支援技能プログラム(Invest Support Skills Program)となりました。

最後に今年大学を卒業する方へ。スキルドインディペンデント・ビザを申請する予定であれば、今から準備を始めることをおすすめします。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。本文は、Gorshu Pty Ltd(移民省公認登録番号9791459)の資料提供のもと掲載しております。ビザに関するお問い合わせは、オンラインビザ相談ページ

 

2003年11月
※ 掲載されている記事は、執筆当時の情報となっておりますのでご了承ください。




This site is developed and maintained by The Perth Express. A.C.N. 058 608 281
Copyright (c) The Perth Express. All Reserved.