ビジネス移住をお考えの皆さんへ
今年の3月1日より、永住ビザのカテゴリー内にある各ビジネス関連ビザの移民プログラムが大幅に改定されたことは、以前このコーナーでもご紹介してきました(本誌Vol.61)。それに関連し、この改定による新たなビザの導入と、ビジネス永住ビザの申請に必要な2つの段階(ステージ)があることも紹介してきました。
しかし今回、当プログラムにおいて、更に重要な改定がなされました。それは、地方地域に住み、そこで事業を始める人、もしくは就労することを考えている人を奨励する内容でした。具体的には、移民局(DIMIA)が各州政府関係機関と協議し、州政府が申請者のスポンサーを行うという内容で、このビザは『ステートスポンサードビザ』と呼ばれます。
■地方地域で事業主としてビザを申請する■
このビザは資産や事業の規模、申請者の年齢や英語能力がDIMIAの定めた基準を満たしている場合、申請が可能となります。もちろん、各州政府によってスポンサーをされる申請者の条件は異なります。実際、その事業を始める人(申請者)のスポンサーは、中小企業開発法人(The
Small Business Development Corporation)という政府機関が受け持つことになります。 ここでの“地方地域”とは、西オーストラリア州に限って言えば、パース市の中心から50km以上離れた地域を指します。上記は、自分で事業を始めたい人のためのステートスポンサードビザです。
■地方地域で就労者としてビザを申請する■
地方地域で就労者として働きたいという人のためのステートスポンサードビザがあります。このビザは2つのカテゴリーに分かれ、前述の事業主のビザと同様、地方政府のスポンサーを必要とします。
<2つのカテゴリー>
①地方地域スポンサード移住計画(RSMS)ビザ … 永住ビザ
②長期滞在ビジネス(457)ビザ … 一時滞在ビザ
地方地域で就労者としてビザを申請する場合、雇用主が申請者(就労者)をスポンサーする形となり、地方保証団体(Regional
Certifying Body)がスポンサーに必要な申請手続きの補助をしてくれます。そして、もし申請者の条件が規定に促しているようであれば、中央(パース市内)での申請より、判定基準が多少易しくなることも言えるでしょう。
移民を受け入れることに積極的な会社をサポートする地方保証団体(Regional Certifying
Body)に、西豪州南西部開発委員会(South West Development Commission)があります。この団体は、西豪州政府機関の一つで、西オーストラリア南西部における経済発展を促進する役目を担っています。州南西部は、バンバリー、バセルトン、ダンズボロー、マーガレットリバー、南はアルバニーの近くのウォーポール、東はマンジマップとボヤップブルックを含みます。このエリアは、観光名所が多く存在し、特に世界的に有名なワインの生産地域マーガレットリバーでは、行楽地としても近年急速に発展してきました。
西豪州南西部開発委員会(South West Development Commission)は、地方地域で働く就労者のスポンサーを考えている会社に対して、下記の援助を提供しています。
・ ビザ申請者の申請手続きの手伝い
・ 海外から就労者を雇うための必要性をアドバイス
・ 雇用主がスポンサー申請を行う際の手伝い
・ 西オーストラリア南西部地域の一般情報の提供
・ その他必要に応じた援助
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近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。本文は、Gorshu
Pty Ltd(移民省公認登録番号9791459)の資料提供のもと掲載しております。ビザに関するお問い合わせは、オンラインビザ相談ページへ |
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