2002年12

ブリッジングビザについて

 ブリッジングビザとは? また、ブリッジングビザとその他のビザとの違いについて、多くの人が混乱しているようです。そこで今回はブリッジングビザについて説明します。
 ブリッジングビザとは、基本的に多くの人々がオーストラリア滞在中に他のビザへ切りかえる為、DIMIA(移民局)に別のビザを申請しますが、そのDIMIAの決定を待つ間にビザの期限が切れてしまう場合、そのブリッジングビザが発給されます。このブリッジングビザは、申請中のビザに対する移民局の決定がなされるまで有効です。

 ブリッジングビザは、不法滞在のために拘留されてしまうことを防ぐために発給される仮のビザであって、正規のビザではありません。ブリッジングビザには、次にあげる5つの種類があります。

Bridging Visa A (BVA) 新たなビザを既に申請していて、移民局の決定を待つ間に現行のビザが切れてしまう人に与えられます。最も一般的なものであり、その時点で保持しているビザと同様の効力を持ちます。

Bridging Visa B (BVB) このBridging Visa Bは観光ビザであり、このビザが発給されれば、申請中でもオーストラリア国外に行くことができます。これがBVAの場合、新しいビザが発給される前にオーストラリアから出国すると、BVAは自動的に取り消され、新たなビザなしに戻ってくることはできません。

Bridging Visa C (BVC) ビザの有効期限が切れたことに気付かずにオーストラリアに滞在していた場合、移民局に行って状況を説明し、新しいビザを申請します。基本的にビザが切れていることに移民局側が気付く前に、移民局に行くことでこのビザは発給されます。

Bridging Visa D (BVD) ビザの期限が3日後に迫っているなど、残り日数が非常に少なく、新しいビザを申請したり、申請用紙を提出する十分な準備期間がない人に与えられます。このビザの目的はビザ申請者に申請のための時間を与えることにあります。

Bridging Visa E (BVE) このビザは有効期限が切れた、もしくは最初からビザを持っていなかったために移民局に捕らえられた人に与えられます。つまり不法滞在者へのビザとなります。

このブリッジングビザは、学生ビザやビジネスビザなど、オーストラリアで申請できるビザの申請者にのみ与えられるということを覚えておいて下さい。

独立永住事業主ビザについて
先日、ビザコンサルタントのための説明会が開かれ、その席でDIMIA役員は、独立永住事業主ビザの申請に関するシステムを、大幅に変更する予定があると発表しました。今までは、独立永住事業主ビザの申請=即永住権へといった図式となっていましたが、今回の予定されている変更では、独立永住事業主ビザの取得後、政府による(少なくとも)2年間の監視期間が置かれることになりました。この監視期間中に事業の成功を納めた場合、永住権の申請ができるということになります。 (上記インフォメーションは、DIMIAで正式に決定されたものではありません)

2002年12月

※ 掲載されている記事は、執筆当時の情報となっておりますのでご了承ください。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。




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