2001年3月

なぜビザエージェントを使うのですか?

 ETASビザとは別に、一般にオーストラリアでビザを申請する場合、通常は指定された申し込み書類に必要事項を記入し、さらに必要とされる他の書類と共にオーストラリア移民省移民局(Australian Department of Immigration and Multicultural Affairs / DIMA)に提出しなければなりません。
 申請を行うには2つの方法があります。まず一つ目にあなた自身で書類の準備や作成を行い、提出する方法。そして二つ目は、公認のビザエージェントに代行を依頼する方法です。DIMAにとってどちらを使用しても同じですが、代理人としてビザエージェント(Migration Agent)を使用することは、例えば、税務申告をする際に税理士を利用することと同じようなことと考えてよいでしょう。もしあなたが、ごく単純な税金申告で済む場合ならば、ご自身で申告することでしょう。しかし、非常に複雑な申告の場合は、まず多くの書類が要求され、更に多くの手続きや段階を経ていかなくてはなりません。このような場合と同様に、多くの提出書類を必要とするある種のビザによっては、このビザエージェントのサービスを利用することが必要になることもあります。

 ビザエージェント登録局(Migration Agents Registration Authority)に名前を登録されているビザエージェントだけが、ビザ申請の準備代行を許可されています。認可されたエージェントは、オフィス及び通信書簡等に登録番号を表示していなければなりません。現在、2350人の公認移住エージェントがいますが、ほとんどのエージェントはオーストラリアの移民研究所(Migration Institute)や専門業者団体のメンバーとなっております。正規のビザエージェントは、代行業務を行うための登録番号をもち、運営やクライアントへの対処に関しても非常に厳しい管理下に置かれています。

  移民法は非常に複雑で、絶えず変更するため、エージェントは常にCPDポイントを取得するための専門知識向上の教育プログラム(Continuous Professional Development)の セミナーを受講しています。

移住エージェントを使用すべきか?

  まず言えることは、必ずしも、このビザエージェントを使用しなければいけないというわけではない、ということです。自分で書類を準備し、提出すればいいのです。個人で申請を行なうことで特に審査の基準や書類の取扱いが変わるということはありません。

  ビザエージェントを使用する場合の利点は、申請の内容が非常に複雑で、かつ自分で書類を準備する時間がない場合に申請業務の豊富な、経験に基づいた最適な方法によって申請を代行してくれるということでしょう。しかし、注意すべきことは手数料などの代金はエージェントによって様々ですので、予め料金を細かく調べ、払い戻しなどのシステムがあるかどうか等々をくれぐれも事前に確認すべきでしょう。
  料金に関する典型的な例を挙げますと、単純なビザ申請の場合は数百ドルから、複雑なビザ申請では数千ドルかかることもあります。例えばビジネスビザ(長期滞在ビザ)の代行料金は2000ドルから高いところでは6000ドル余りになる場合もあります。まずはいくつかのエージェントにあたって、いろいろと下調べをして見ることをオススメいたします。

2001年3月
※ 掲載されている記事は、執筆当時の情報となっておりますのでご了承ください。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。




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