近年、夜道を一人歩きしていた際に、地元オーストラリア人やアボリジニの集団から襲われ、暴行を受けたとの報告が寄せられています。夜道といっても深夜ではなく、午後8時頃に被害に遭った例も報告されていることから、比較的早い時間帯であっても、人通りのない場所を一人で行動する場合は充分注意することが必要と言えるでしょう。特に、パース駅周辺やパース駅の北に位置するノースブリッジ等では、アボリジニの集団が金品の奪取を目的とし、暴行する事件が数件発生しています。

そこで、繁華街などに出掛ける場合は、
１．移動する時は徒歩を避け、タクシー等車を使用する。
２．徒歩で移動する場合も、一人歩きは極力避け、複数で行動する。
３．少しでも危険を感じたら、遠回りでも明るい人通りのある場所へ迂回する（不審な人物や集団を見かけたら決して近づかず、速やかに離れる）。
など、安全を確保することを留意しましょう。

なお、不幸にもひったくりや金品が目的の暴漢に襲われた場合、持ち物を遠くへ投げ出し、相手の注意が荷物に逸れた際に逃げ出すなど、より安全を確保して下さい。荷物を渡さないよう過度に抵抗することは、加害者から暴行をより多く受けることになり危険につながります。

また、一人歩きの際、携帯電話で通話（又は通話している振り）をしながら歩くといった防犯対策を取られている人もいるようですが、通話に熱中するあまり、周囲の状況に注意が払えず、気が付いたら人気のない場所で暴漢に取り囲まれていたとの例もあります。通話をしている際でも、周囲に充分注意するようにして下さい。

資料提供：在パース日本国総領事館