[第15節] 信仰とサッカー

この先いろいろな苦難が待ち受けていると思います。しかし、行った所、行った所で最善を尽くす。もし行った所で最善を尽くさなかったならば、もうその時点でサッカーは終わりでしょう。行った所で結果が出なかったら、他の所に行ったとしても、結果は出ない。もうその時点では、それは“逃げ”となるので。」

石田にとっての信仰は、勝負への結果を勝利へと導くためのものなのかもしれない。しかし、それがサッカーだけのものではなく、もっと大きなテーマに対峙しているようだ。その大きなテーマに比べれば、サッカーはほんの一部の具現化された構成物の1つなのかもしれないが、石田の言葉にあった“サッカーは自分を体現するもの”としての位置付けならば、今置かれている現状に目を背くことはできないだろう。
6月3日、甲府入りし、翌日の4日からすぐに石田は練習に参加した。中学校を卒業してからブラジルに渡り、数々のプロチームでプレーしてきた石田にとって、このヴァンフォーレ甲府は13番目のチームとなる。Jリーグには、1998年に契約した清水エスパルス以来、6年ぶりの復帰となる。

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