[第10節] シーズンを終えて

最初に断っておくが、本新連載ではパースにいる石田博行ではなく、サッカー選手の石田博行にスポットをあてる。

2月5日の試合で、石田博行の所属するパース・グローリーのAリーグ初年度は終了した。この連載で最初に石田にインタビューしたのは、オープンテラスのカフェでだった。あの時も練習を終え、一息ついた後のインタビューだった。そして、あれから10ヶ月の歳月が流れ、今回も練習後の石田と場所は違うが、オープンテラスのカフェで対座している。「練習はプールセッションでした」と言いながら、帽子を脱ぎ、髪の毛を整える仕草をする石田。そして、ポツリと「今シーズは怪我が多かった。怪我にやられたシーズンといった感じですね」とつぶやくように言った。

石田のAリーグ開幕戦は、ベンチスタートだった。7月22日から行われたプレシーズンマッチでは、5試合中3試合はスタメンで起用されていたが、リーグ戦の初戦の相手、Central Coast Mariners FC戦では、後半63分からの出場だった。その後、Round 2とRound 3の両試合とも途中交代からの出場だった。

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