現在、オーストラリアでも渡り鳥が定期的に検査されたりしているが、今のところ感染は確認されてはいない。国を超えて渡って来る鳥だけに、コントロールできないのが問題だ。せめて一般人にできる予防対策といえば、なるべく家禽(かきん)類が飼われている場所に近づかないこと、鶏肉や卵を食べる際には半生を避け、しっかり火を通すこと。しかし、この鳥インフルエンザ、いつ、どこで発生するのかがわからないだけに、テロのようにも思えてしまうな。

  最後に日豪間の明るいニュースをお届けしよう。今年2006年は、日豪友好協力基本条約締結から30年目に当たり、これを機に日豪交流年と定められている。これによりこの1年間、日豪の関係をさらに深めるため、日豪各地で交流促進行事が開催される。オーストラリア内では、まず2月にシドニーでオープニング・イベントがあり、その後、各地で文化、芸術、観光、教育、科学技術、スポーツ等のイベントが開催される。ここ西オーストラリアでは、3月よりパースを中心に生け花、芸術、剣道といったイベントが予定されているが、中でも9月下旬に始まるロイヤル・ショーでの「日本パビリオン」が注目されることだろう。まあ、考えようによっては、こういった交流イベントは、ワーキング・ホリデーや留学等でオーストラリアに滞在する人達にとって、何かをさせてもらういいチャンスかもしれないな。きっといい経験となるはずだ。

  今年もまた日豪の出来事を中心に、読者の皆さんに何か興味ある話題を提供していくつもりだが、なるべく明るい内容にしたいものだ。2006年は、楽しい、良い事がたくさん起こることを祈っている。

 

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 

This site is developed and maintained by The Perth Express. A.B.N. 31 058 608 281
Copyright (c) The Perth Express. All Reserved