実は俺サマにとって赤ちゃんを抱っこするという経験は、ハッキリ言ってカミさんが妊娠するまでは皆無だった。硬派だから?俺サマがそんなことするとイメージ崩れるから?いやいや、そうじゃないのだ。生まれて2ヶ月くらいの友人の赤ちゃんを見に行ったりした時も、実は心の中では「ふひ〜ん、赤ちゃんメチャかっわいいのぉ〜。抱っこさせて〜ナ!」と叫びまくっているのだが、イザ「抱っこしてみる?」と聞かれると「いゃ、お、俺今回は遠慮しとくよ...」とシュワシュワと小さくなって、引き下がってしまうのだ。それに引き換え女の友人達は「わー抱っこさせてー」と喜んで抱っこしている。なんでだ?なんでお前らヘーキなの!?そこで、何を隠そう尻隠そう、俺が抱っこをしなかった理由。

1. 落としたらどうしよう
2. 強く握って腕とか折っちゃったらどうしよう(お前は超人ハルクか?)
3. うんこ漏らされたらどうしよう

  もうこれに限るでしょう。「あ〜、こんな小さいのに、もし暴れて落としたら一発で死んじゃうだろうな〜。死んだら俺責任とれねえなあ〜」。こんなこと考えたらもう絶対抱っこなんか出来ないね。まあ、ウンチやオシッコに関しては赤ちゃんなんだからしょうがないけど、服にかかったらやっぱヤダよね(今では、こんなの全然へーキだが)。
  俺の場合は、俺がまだ独身だった時に友達の赤ちゃんを見に行ったのだが、その赤ちゃんが恐ろしく機嫌が良くて絶好調にニコニコだったので、「これならイケるかな?オッシャー!」と抱っこした瞬間「うぇ、うぇ、うぅ......」と見る見るうちに顔がゆがみ始め「うぎょえあああああああ」と巨大ビルが崩壊するかのごとく泣き出し、「あー返す返す返す!!」と慌てて友人に返して以来、抱っこに関してはビビリ倒していたのだ。
  しかし、それを克服する機会はついにやってきた。カミさんが妊娠して8ヶ月目、友人が4ヶ月の赤ちゃんを連れて日本から遊びに来たのだ。「じゃ、ちょっと抱っこしてみる?」「えっ!?(すでに冷や汗)」「大丈夫よ。まずは座ってね。こうやって下から腕を通して.....」。そして彼女が滞在した2週間の間、抱っこからおむつの替え方までキッチリ練習させてもらって、最後には赤ちゃんが腕の中でゲラゲラ笑ったり、肩の上で寝るようにまでなったのだ。ウチの小坊主が生まれた時も、最初から自信満々で抱っこしたりオムツを替えたり、お風呂に入れたり出来たのはもちろん友人のおかげもあるが、この当時生後4ヶ月だったエミリちゃんのおかげに他ならない。
  で、父親諸君にアドバイスだが、俺は左腕を強化しようとして常に左腕で抱っこしていたら右腕で抱っこ出来なくなってしまったので、やっぱ鍛える時は均等に鍛えよう。それから腹筋と背筋を鍛えておこう。大きくなってきたら腕だけでは抱けないので、その分腰を痛める危険性が大。ちなみに、うちの小坊主は5ヶ月で12キロという巨大児だが、コイツを3時間連続立ちっぱなしで抱っこすんのはさすがにキツイ。とにかく、筋トレとストレッチはやっといた方がいいね。そういえばハイハイし始めるまでの間、赤ちゃんによって抱っこのポジションの好き嫌いは、意外と個人差があるんだよな。前向きだったり、後ろ向きだったり。しかもすごい勢いで体重が増加する為に、下手なポジションで抱っこするとマジで落としそうになるので、色々とバリエーションを研究してみるのもいいかもな。まあ、1歳近くなったらお母さんにはちょっと重くなるかなーということで、やっぱり抱っこも男の仕事なのだ(たぶん)。


 


★ちなみにうっかり落としてしまった場合は、やっぱ落ち着いてからでもいいから病院に行った方がいいかな。とにかく外傷よりも内部のダメージの方が怖いので、鼻や耳から出血があったり、意識が無くなってぐったりしていたら、ちょっと慌てた方がいいかも…。ま、赤ちゃんは結構弾力があるので意外と大丈夫だけど、抱っこしながらキッチンでコンロの前に立ったり、お風呂の湯加減を見に行くような大馬鹿な真似はくれぐれもしないように。それとも自分のかわいい赤ちゃんを、油でカラッと揚げたり、熱湯でサッと茹でたりしたいですか?




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