伊達親父の新米父親コラム「父親になった俺様」

其の28(最終章) さて、そろそろ。

 1ヶ月程前に次男の利阿武が生まれてから、月日の流れはますます加速してゆく。そういえば長男の恵蘭がこれくらいの年齢の時はかなり大きい子供だったので戸惑ったもんだが、それに比べて利阿武はというと、先日の健康診断の結果、さらに大きかった。なにしろ6週間で000が着られないのだ(000は新生児のサイズで00は3ヶ月以上の乳幼児のサイズ)。

 それにしても、キツイ。赤ちゃんの扱いは意外と体と感覚がちゃんと覚えていたので殆ど問題なかったが、何がつらいって、とにかく寝られないんだよ。実に疲れるねー、睡眠が少なくなるのは。いや、俺様は普段5〜6時間寝れば十分なんだけど、眠りが断続的になるのは実に疲れる。特に三十路を越えると急に体的にキツくなるねー。いや、体力も持久力もまあ、まだあるんだけどさ。でも回復が遅くなるんだよね。つまり疲労が残る。「なんだよ、俺には関係ねえよ、これだからオヤジの話はよー」とか思ってるソコッ!ビシッ!(今、チョーク投げた)。お主もいつかは、歳をとるんだぞ。分かってんのか?スカした指輪して、蛇皮のプリントシャツとか着てても寝顔が疲れて見えるのは隠せなくなるんだぞ!おうっっ?!

 そもそも「そんなに大変なら若いうちに子供作っちゃえよ」という「子供が早く独立してから自分の人生を楽しもう派」の人達は、結婚してから比較的さっさと子供を作る。典型的なパターンとしては、旦那は若いうちから徹夜で働いて、奥さんはとっとと寿退職し(もしくは最初から全く就職しないで)主婦となる。これに比べて「今のうちに好きなだけ遊び倒しておこう派」の人達(つまりはウチの夫婦だが)は、結婚してからも気楽なDINKS(子供のいない共働き夫婦)を長く続けた後で、そろそろ子供も作った方がいいかなーって。言葉を変えると出産年齢を気にし始める様になってから子供を作る計画を立てるので、やっぱりどちらかというと高齢出産になりがちだろうな。で、後者のこれが、実は大きなネックになるところで、ハッキリ言えば40歳で3歳と1歳の子供2人をオンブに抱っこするのは20歳の両親には想像つかないくらい大変なのよ。楽しいけどね。

 しかし、俺はこれでゼンゼンよかったと思ってる。世間の若い親達には失礼かもしれないが、まあ、やっとこの歳になって「一応なんとか一人前ですぅ」って人様に言える様になったかなーと思うのよ、自分で。だから、そろそろ俺も新米お父さん面するのはやめた方がいいのかなーと。恵蘭が生まれたばかりの時には「もしかしたら俺もまだソコソコ遊べるんじゃないか?うへへ」なんて思ってたけど、子供が成長するにつれ、そして2人目が出来て、これでもう本格的に父親に徹さなければならないことになったのだなあ、という小さな決心の塊が心の中に生まれたのかもしれない。

 ということでこのコラムは今回で終了。お疲れ様でしたー。 「ええ?そんないきなり終わっていいのかよ?リーアムちゃんの立場は?」と思ってる心優しい読者の皆さん、ありがとう。

 次回「父親な俺サマ」連載スタートだす。 刮目して待て!



★赤ちゃんの脳みそはプラスチックの容器に入った豆腐と同じです。急激に方向を変えられたり、激しくゆすぶられたりすると壊れます。右の脳と左の脳は神経線維や血管などでつながってますが、割と簡単に切れますので首が据わらない間はかなり注意して下さい。



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