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この間、子供の躾(しつけ)のビデオを見た。親が子供と良い関係を保ちながら、どうやって叱るかを有名な博士が指南するというビデオで、まあ面白かったよ。やっぱり有名な博士の言うことだけあって「なるほど」と思う部分も多かった。これは主に十代前半くらいの児童が対象だったけど。もちろん、二歳の子供と十歳の子供の叱り方は全然違うのだが。ま、その話は置いといて、この様に仕事の関係で子供の躾に関しては色々な話を聞く機会があるのだが、どの話でも一つだけ共通することがある。それは子供を感情で叱らないということだ。確かに、生意気盛りの子供に神経逆撫でする様なことを言われればカッとなってしまうのは誰しも同じ。しかし、そんな時こそ冷静に叱らなければいけないそうだ。ましてや暴力などはもってのほか…。 しかし、ちょっと待て。確かにね、冷静には叱ることは出来るよ。でもな、やっぱり子供は怖くなかったら怒られてもまたやるぞ。ハッキリ言っちゃえば、所詮子供は野生動物だからな。怒られたらおっかないから、もうコレはやめようって思うんじゃねえのか。もちろん、言葉が分かるのならなぜそこまで怒るかはちゃんと子供に説明するべきだが、もっと気合入れて怒らんといかんのじゃないか?俺は仮にも教育者だが、どっこい博士でもねえし、一皮向けばただの父親で、どこにでもいる単純なおっさんだ。他の親と一緒だよ。だからこそ、もっと真剣に子供と魂でぶつかりたいのだ。ま、小さい子供はやり過ぎない方がいいと思うが。 最近は、うっかり他人の子供でも怒れなくなった。自分の子供の悪いところを棚に上げて、逆に「なんでウチの子供を」とか「他の子供だって」とか言い出すバカが多くなったからな。それで学校で問題があれば「子供の教育は学校の責任ですから…」って。それで挙句の果ては「精神的苦痛」だぁ?ふざけるな!いつも言っているだろう。親として子供の教育と成長に責任が持てなければ、最初から子供なんか作るな!親権なんか持つな!もちろん、自分の子供が不当に体罰を受けたりしたら俺は絶対に許せないが、その前に大人が本気で子供を怒る機会をここまで無くして良いものだろうか。発展途上国はおろか、先進国ですら児童虐待が深刻な問題となったと同時に、日本でも、オーストラリアでも自分の子供にすら触ることが出来なくなりつつあるのは非常に複雑で、憂慮すべき問題だと思う。まあ、オージーの大人はデカイし、暴力振るったらスゴイことになるのは目に見えるから、手出すのは多分やめた方がいいとは思うが…。 昔はどこでも近所によくいたよなー、メチャクチャおっかないおっさんが。背がちっちゃいのにやたらと声がデカかったりとかして(笑)。いや、別にそれが良いとか悪いとかじゃなくて、やっぱり俺は、生意気な態度をとっては大人に張り倒されながら育った世代だから、当時は最悪だったが今となってはこれも懐かしい。で、話は戻るが、確かに感情に任せて叩いたって言うこと聞かないよ、子供は。そんなことはわかってる。暴力が根本的に問題を解決出来るとは絶対に言わない。だけどね、二十年後にその子が成人して、本当に凶悪な犯罪に手を染めるようになって逮捕された時、こう言うんだよ。「もっと子供の時にちゃんと叱ってくれたら、俺の人生は違ったかもしれない」って。その責任は一体誰が取ってくれるんだ?弁護士か?人権屋か?博士か?裁判所か?絶対にやってはならないことは、言ってわからなければ殴ってでも分からせる。コレが親の責任だろう!全ては、幸せになるなら自分は身代わりに死んでもいいと思っている子供達の為だ。 今も多くの人達が、世界中の子供達が受ける不当な虐待や人権蹂躙と戦っている。それは大切なことだ。俺はこの人達を心から尊敬するし、出来る限りサポートしたいと思う。しかし、一部にはそれをちゃっかり商売にしている人達もいて、そしてこの手の類の人達は、自分の責任などはいくらでも言い逃れ出来るようにあらかじめ道筋を作っていることをお忘れなく。彼らが考えているのは、自分の金と名誉の為だけ。知恵のない人達を焚きつけて訴訟費用をガッポリ巻き上げる頭のいい皆さんよ、机上の空論で屁理屈を捏ね回す頭のいい皆さんよ、住みにくい社会をありがとう。誰か、先ずこいつらを叱ってくれないかな。 誰がなんと言おうと、親だけには自分の子供を叩く権利がある。俺はこれだけは誰にも譲れない。なぜなら、俺は自分の子供を心の底から愛しているからだ。反対御意見承り候。 |
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