最初の「じわじわ」は段々と母親になる女性のお腹が大きくなるにしたがって「おおおお!!」になる。何が「おおおお!!」なのかと言うと、とりあえず父親っつーのは、虚しいくらい何にも出来ない。カミさんがつわりで吐きまくった後で普段絶対食べないようなオカシナ物を食べ始めた時も、超音波診断で赤ちゃんの影をはっきりと見た時も、お腹の中の赤ちゃんの蹴った足がボコッと飛び出た時も、それはぜーんぶカミさんの体で起こっていることなのだ。それは大体の時は「ハァー、男でよかったぜ」としか思わないが(笑)、時々ちょっとさみしい気もする。
ダンナが参加できる出産前の数少ないイベントにして最初で最大の夫婦の難関、それが「名前」。結論から言うと、ウチは全然モメなかった。「これは?」「お、これいいじゃん。コレに決定!」であっさり解決。でもコレでモメて出産前にして離婚寸前まで行った夫婦もいるというから、やはり難関なんだろうな。そして第二の夫としての参加できること、それは「胎教」。俺は出産のはるか前からカミさんの大きなお腹に向かって「お前のお父さんは最高だからな」「なんでもワガママを聞いてもらえると思うなよ?」「お父さんに逆らうとタダじゃおかないからな」「お前がやるのは剣道と、空手や日本武道だ。フッティーなんざやらなくていいぞ」と毎晩のようにコソコソと吹き込んでおいたので、一応心配ないハズなんだが…。
そしてそれ以外にも俺が出来ることといえば、実は結構面倒くさいことバッカで、食事の仕度(しかも食材にも結構制限があるのだ)に掃除に洗濯物干し、カミさんにマッサージしてあげたり。まー、確かに米袋より重いものを抱えて歩き回るのはヒジョーにキツイだろうし、別に俺も全部出来るから問題ないんだけど、でもやっぱメンドクサイ。でもカミさんがハッピーになるのが胎児のためにも一番大事だからな。ああ、45週間という言葉が「永遠」という言葉に聞こえる・・・。
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<役立つ用語集①>
・Down's Syndrome -ダウン症
・Embryo-胎児(お腹の中にいる、まだ生まれる前の赤ちゃんのこと)
・Epidural-分娩中に行う陣痛軽減のための麻酔
・Episiotomy-会陰切開(赤ちゃんが出やすいように出口を少し切る事)
・GP(General
Practitioner)-一般診察病院
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