いやー、「妊娠した」っつー言葉が女性の口から出た時の男の気持ちは実に複雑なもんだ。俺なんか口では「そうかー、良かったなぁ」とか言っているものの心の中では「え!?」としかリアクションが出来なかったもんな。とにかく残業終わって友達とハシゴ酒しても「まーいっか、うははは」というテキトー生活だったのが、その瞬間から既に「お父さん」なのだ。
検査薬では妊娠と結果が出てから数週間後の病院での検査。「○○病院に行ってくるわ」「産婦人科じゃねえのか?」「こっちは産婦人科も出来るGPなのよ」と期待の笑顔で出かけていくカミさん。病院から帰ってきて「やっぱり赤ちゃん出来てたよ」という言葉を聞いた瞬間に「そうかーよかったなあ」とか満面の笑顔で答えながらも「母子の健康」「父親の責任」「出産費用」という言葉が頭の中を一瞬にしてかけめぐったね。その時にカミさんは、どこでゲットしてきたのか、お産をする病院のパンフレットをいくつも机の上に広げて検討していたけどな。
実は俺も「そろそろ子供が出来てもいいかなー」とは思っていたのだが、やはり妊娠が確定した時はなんとなく感動だったっす。これがなんというか、「うおおおおお」ではなく「じわじわ」の感動なのだ。とりあえずトイレで1人ガッツポーズをとってみたり、職場のパソコンの前でニヤニヤして、我ながらハッと恥ずかしくなり周りを見まわしてみたりして。
そしてカミさんの妊娠が確定した日、何事にも準備万端な俺は、ネットサーフィンで妊娠情報を探すことにした。実はそれまでの俺の妊娠に関する知識は「カミさんの腹がでかくなってしばらく物が食えなくなる」という、いたってシンプルな知識だけだったからだ(笑)。一応は普段もあんまり言葉の問題もなく生活しているが、妊娠とかの専門用語がわかんないこと、わかんないこと。大体、日本語でも知らないんだから、英語でチンプンカンプンなのは当たり前か。こういう時は本当にインターネットって便利だよなぁ。
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<役立つ用語集①>
・Amniotic fluid-羊水(胎児が浮かんでいる水のこと)
・Antenatal Screening-妊娠の定期検診
・Blood pressure-血圧
・Breast Feeding-授乳(赤ちゃんにミルクをあげること)
・Diabetes-糖尿病(妊娠によって起こりやすくなる。胎児に影響して、巨大児の出生、先天奇形、周産期死亡などが起りやすくなる病気)
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