パースエクスプレス 2013年3月20日



永井龍 Ryo Nagai
16歳から各年代の日本代表を経験し、今シーズンにセレッソ大阪からパースグローリーに移籍。21歳。身長180cm、体重73kg。




Aリーグ公式戦初得点!


【Week 25】2013年3月17日
vs Wellington Phoenix FC(nib Stadium)1−2

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 ドレッシングルームを出てスタジアムを後にし、本誌記者への第一声「俺の得点になっていますか?」だった。

 2012年9月13日にパース入りして、一週間も経たぬままプレシーズン試合で得点を取るなど即座に結果を残し、契約、シーズン突入した永井選手。しかし、けがのため思うようにプレーができず、長い間、クラブやチームメートからの大きな期待に応えることができなかった。けがから復帰後も一番の特徴である得点力を発揮することができない自分へのフラストレーションは、本人しか分かり得ないだろうが、相当なものだったと察する。初得点を決めた試合直後に、永井選手に話しを聞いた。


記者「はい、誰がどう観ても、永井選手の得点ですよ(笑)」

永井「試合後、チームメートが『相手DFのオウン・ゴールだったな。残念、初得点はまたお預けだなぁ』みたいなことを言ってきたので(笑)。実は、ヘディングシュートの瞬間、相手DFの頭が顔面にあたり、軽い脳震盪のようなものになっていて、ゴールシーンも覚えていないんです。シュートの後、そのままピッチに倒れ込み、やっと立ち上がって、電工掲示板を見たら、"Goal"の文字が目に入ってきて。そこで(シュート)が入ったんだなと気づきました。初ゴールの時は、かっこ良くガッツポーズを決めて、とか考えていましたが、そんなことにはならなかったですね(笑)。僕らしい、といえば、僕らしい得点でした」

記者「今日の試合に入る前、得点にはいつも以上に意識されましたか?」

永井「意識し過ぎて絡まり、良い結果が出ない時もありますが、今日は本当に意識しました」

記者「プレーにも現れていましたが、なぜ?」

永井「試合に勝って、リーグのトップ6に残るためというのもありましたが、こちらに来て以来、心開いた友人が今晩日本に帰国してしまうので、その彼にどうしても自分の得点シーンを見せたかった、という思いもありました。得点後、立ち上がり、フラフラしながらも、スタンドにいる彼に向けて指を差しました。今日の初得点は、彼に捧げたゴールでもありました」

記者「また、今日は会場にセレッソ大阪の旗や日本の国旗が掲げられていましたね」

永井「今日の試合には、日本からわざわざ自分を応援しに来てくれたファンもいました。その人たちにも自分の得点シーンを見せられ、良かったと思います」

記者「試合には負けてしまいましたが」

永井「気持ちを切り替え、とにかく、あと2試合、勝つしかないですね。やるしかないです」

記者「改めて、得点を決めた今の気持ちは?」

永井「ほっとしています」


試合後、定例の監督による記者会見が開かれ、グローリーのAlistair Edward監督は敗戦について大きな落胆を表したが、永井選手には以下のようなコメントを残した。 「龍は、試合毎に良くなってきている。エキサイティングなプレーヤーだ。自分が豪州ユースチームをコーチングしている時、U18日本代表だった龍には2ゴールも決められ、負けている(2009年のAFC U19選手権予選)。その時のように今度はグローリーに得点をと思っていた。彼は見せれるプレーができる。チームにチャンスを作るといったタスクも応えてきている。これからももっといいプレーができるだろう」





2013年3月 パースグローリーの試合予定

3月23日(日曜日)
Perth Glory vs Melbourne Victory FC
5:30pmキックオフ
会場:AAMI Park

3月30日(土曜日)
Perth Glory FC v Adelaide United FC
6:45pmキックオフ
会場:nib Studium
住所:310 Pier St. Perth
アクセス方法:パース駅からArmadale線、Midland線、Thornlie線のいずれかの電車に乗り、2駅目のClaisebrook駅で下車。徒歩5分。


チケット(nib Studium):【当日】大人:25ドル、子ども15ドル、コンセッション20ドル、家族65ドル


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